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『ジェイムズ』を読む。

パーシヴァル・エヴェレット (著) 木原善彦(訳)

 マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』を、ハックと旅路をともにする黒人奴隷ジムことジェイムズの視点から語り直したら? そんな発想に基づくこの実験的小説が浮かび上がらせるのは、「紋切り型で差別的」とされてきたオリジナル版とは異なる”シグニファイング・モンキー”的なジェイムズの人物像や、奴隷制の残酷さ。著者は映画『アメリカン・フィクション』の原作を書いた人。だからこそ、皮肉的な笑いには事欠かない1冊だ。河出書房新社/¥2,750

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