繊細でチャーミングな陶器やドローイングを生み出すロサンゼルス在住のアーティスト、ジョアンナ・ジャクソンの日本初個展が開催中。
“Monsieur le Capital & Madame la Terre”という展示タイトルは、「ミスター・キャピタル(資本)とミセス・アース(土地夫人)」という経済的・社会的な概念を擬人化したもので、マルクス主義の文脈で用いられることの多いフランス語の比喩的な言い回し。花や空など自然をモチーフにした優しくて親しみのある作品だと思いきや、哲学的な問いかけも織り交ぜられていて引き込まれる。
『PACIFICA COLLECTIVES』オーナーの貴島泰介さん曰く、「こんなにも人柄と作品がマッチしてる人を見たことない」とのこと。日々さまざまなアーティストと交流がある貴島さんの言葉だけに説得力がある。サンフランシスコ近代美術館やポートランド美術館などに収蔵作品があり、普段はアメリカを中心に活動するアーティストの日本で初めての展示というだけでも気になっていたけれど、俄然興味が沸いてきた。
インフォメーション
Johanna Jackson Solo exhibition "Monsieur le Capital and Madame la Terre"
日時:5月16日(金)〜6月15日(日)
時間:12:00~18:00
休み:日曜、月曜 ※6月15日(日)は営業
場所:PACIFICA COLLECTIVES 東京都千代田区九段南2-2-8 松岡九段ビル208

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