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『偉大な作家生活には病院生活が必要だ』を読む。

中原昌也(著)

現在、大病を患い車椅子での生活を余儀なくされている著者が、その前後に発表したエッセイや短編小説などが収録されている。のだが、やはり注目は入院中のあれこれが語られる表題作。以前は「書くことがない」「書きたくない」と書きまくっていた著者が、なんと「(入院生活は)思考回路のアドベンチャーはすごくあって、こういう考えを小説にまとめたい」というのだ。一読者として、ぜひ読みたい。¥2,200/河出書房新社