『tick, tick… BOOM! チック、チック…ブーン!』リン=マヌエル・ミランダ(監)を観る。

エイズが蔓延する1990年のNYを舞台にしたミュージカルだ。主人公はウェイターとして日銭を稼ぎながら、ミュージカル界でのブレイクを夢見るジョン。アンドリュー・ガーフィールド演じるジョンの青春が瑞々しく活写される。原作は「レント」を手掛け演劇界に革命をもたらしたジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカルで、監督はピューリッツァー賞やトニー賞を受賞した経験のあるリン=マヌエル・ミランダ。『ラストナイト・イン・ソーホー』の公開が控えるエドガー・ライト監督も大興奮したという一作だ。11月19日よりNetflixで独占配信。
『ローベルト・ヴァルザーとの散策』を読む。

カール・ゼーリヒ(著) ルカス・グローア他(編) 新本史斉(訳)
我らが三宅唱監督作『きみの鳥はうたえる』にも、その著作がちらりと映ったドイツ語圏スイスの作家、ローベルト・ヴァルザー。彼は作中に散歩シーンを描いたことで知られるが、その人生にも散歩は欠かせなかった。本書で綴られるのは、晩年のヴァルザーと著者が散策しながら語り合ったこと。「わたしたちが為すべきは散歩です。あなたもそう思いませんか?」って、ヴァルザーさん、まるでシティボーイみたいなことを言いますな! ¥4,180/白水社
INDECKS PHOTO EXHIBITION@THE PLUG

守本勝英、Changsu、Laurence Keefeの3名が、創業40年近いプリント専門会社シルクマスターが運営するスケートデッキプリントサービス「Silkmaster SB」を利用してプリントした作品展。写真を見られるのは11月21日まで!
11月のフードカレンダー(チャオ カイ サテとチェーチュオイのセット)

食べ過ぎて胃を休めたくなった時は、ベトナムローカルフード店『Chè 333』でチャオとチェーチュオイを。チャオとはお粥、チェーチュオイはぜんざい風デザートのこと。レモングラスと干し海老のベトナム風食べるラー油、そしてハーブで爽やかに味付けされた鶏だし中華粥と、ココナッツミルクとバナナが入ったほんのり甘くて温かいデザートを食べたら寒い冬もなんとかなる。
インフォメーション
Chè 333
店名の333は「バーバーバー」と読み、ベトナムで幸運を意味する数字。ベトナム製の器は併設の雑貨店『333』で購入可能。チャオとチェーチュオイのセットは冬季限定。終了時期は未定。◎目黒区鷹番3-18-3 ☎︎03・6412・8866 11:00-20:00(LO19:30) 水休
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展@銀座メゾンエルメス フォーラム

光や動力を取り込んだキネティック・アートやオプ・アートの先駆的存在で、公共の場における観客の参加を促す作品を展開した視覚芸術探究グループ(GRAV)の設立メンバー、そして、活動初期から継続する色の可能性を探求した幾何学的な抽象画で知られるジュリオ・ル・パルク(1928年アルゼンチン、メンドーサ生まれ)による日本での初めての個展「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。またとない機会なのでぜひ足を運ぼう。休館日等はHPで要確認。