1994年生まれ、今年27歳になる。いきなりおじさんみたいなこと言うけれど、私が子どもの頃はみんなスマホなんて持ってなかったんだよ。パカパカ開く携帯を使ってたんだよ。若い子は知らないだろうけどね。『ダイナマイト』と言えばSMAPが思い浮かぶ、それが27歳なんだよ。いきなり英語で歌い出したから、おじさんビックリしちゃったよ。
そんなおじさんは芸人なので、こうしてコラムを書く以外にもライブに出たり、色んなメディアに出たりして日々過ごしている。そんな日々の仕事のひとつにラジオがある。10代前半からラジオを聴いていた私にとって、憧れの仕事であり大好きな仕事だ。
今思い返すと、私が10代でラジオを聴き始めたときにはTwitterもなければInstagramもLINEもなかった。比較的歴史のありそうなFacebookすら一般的ではなかった。
昔は良かった、なんて言うほどおじさんではないけれど、私はあの頃のラジオにたまらなくノスタルジーを感じてしまう。SNSがなかったのでリスナー同士の横の繋がりなどあるはずもなく、ラジオDJは自分ただ一人だけに話しかけてくれていた。勿論、そんなことはないと当時から理解していたけれど、そういう感覚でラジオを聴いていた。そして、そのことはラジオが面白い話を聴くことの出来るコンテンツであるだけではなく、なにか特別な意義があると思わせてくれた。
今はリスナーがSNS上でリアルタイムで感想を呟いていて、自分もいわゆるエゴサーチなんかをしたりしてその感想を見ている。そんなラジオも好きで、話し手として、そして聞き手として今現在も楽しんでいる。けれど、あの頃ほどラジオに没入出来ない自分もいて、少し寂しくも感じてしまう。
27歳でこんなにノスタルジーに浸ってたら、将来は確実に若者に嫌われるおじさんになるなと分かっていながらも、語るのをやめられない。このままだとおじさん、調子に乗って『着うたフル』の話とかもしちゃうからここら辺で書くの止めとくね、この続きはまた今度にしようね。