CULTURE

『シティボーイの憂鬱』発売中!

2021.04.20(Tue)

1320円

クラブではどう踊る? 好きな映画を聞かれたら? バーで最初に頼む1杯は? POPEYE編集部スタッフが都会暮らしで陥りがちな難題とその解決法について体験談を交えながら考える、POPEYEの人気連載『シティボーイの憂鬱』がついに本になって発売されたよ。イラストは漫画家の蛭子能収さん。

ここでは、いくつかイントロをご紹介。少しでも思い当たる節があるアナタとお茶がしたい。

クラブでダンス。

中学校ではダンスが必修科目になったらしいけど、小学校でフォークダンスしか習っていない世代の僕らにとって、この〝クラブでのダンス〟のハードルは、『アメアパ』の店員さんがはいている短すぎるデニムのショートパンツよりも高い。クラブに初めて行った友人の踊っている様が、器用な埴輪にしか見えず、それ以来、さらに恐怖症になっている……(憂鬱①「クラブでダンス。」より)

好きな映画なに?

人生で一度もうまく答えられたことがない質問のひとつ「好きな映画なに?」。その答えひとつによって、自分の全人格、今まで歩んできた人生を判断されそうで、安易にひとつの映画に絞ることができない。告白すると、僕は『ホーホケキョ となりの山田くん』が好きだ。でも、26歳になっても、そんなことを人前で言おうものなら、嘲笑の的になる気がしてる。おすぎの耳に届いたら踏んづけられるに違いない……(憂鬱③「好きな映画なに?」より)

バーでどのお酒を頼むべき? 

メニューを見ないで頼むのがクールという空気感が第一の恐怖。目の前に置かれていたとしても、メニューをジロジロ見る行為は、なんとなく素人っぽい(素人なのだけれど)し、そもそも読めない英語が多い。実際、僕の友人が女の子を連れて初めてバーに行ったとき、緊張しながら「このヴォドゥカください」と注文したら、バーテンダーが黙ってウォッカ(VODKA)のソーダ割りを出してくれたという悲劇も起きている。もっとひどいと「一番上のコックテイルをください」と言ってしまった人もいるらしい。ちなみにcocktail(カクテル)ね……(憂鬱⑤「バーでどのお酒を頼むべき?」より)

似すぎているモノたち。

先輩と好きな映画の話をしていたときのこと。「あの映画のデンゼル・ワシントンは最高でしたよね」と言うと、先輩が「いや、あれモーガン・フリーマンでしょ」と一蹴。お互い、自分の好きな映画の主演を間違えるはずないと譲らず、ネットを検索すると、正解はサミュエル・L・ジャクソン。さらに、なぜか画像検索にクリス・タッカーも登場し、Googleでさえ混乱していることがうかがえる……(憂鬱⑦「似すぎているモノたち。」より)

男女交際は難しい。

今回取り上げたいのは、仲の良い友人と彼女をめぐる問題。「彼女&友達挟まれ問題」だ。友達のいる場に彼女を連れていくことで様々な不都合なことって頻繁に起きるよね?  友達に見せる顔と彼女に見せる顔は少なからず違うので、飲み会での自分の振る舞いや発言を家に帰ってから否定される可能性もある。それを考えると全開で発言はできない。揚げ句の果てには、盛り上がっているときに「そろそろ帰らない?」なんて言われたら憂鬱噴火だろう。ただ、別々の時間も大切だとわかってほしいだけ。こうなったら彼女が来たくても来られない場所に行くしかないか!……(憂鬱⑩「男女交際は難しい。」より)

試着の時間。

自分の試着と、人の試着に付き合うパターンと両方あるけれど、まず、1人で洋服屋さんに入るのが、憂鬱。高校生の頃、緊張しながらも少し背伸びして服を試着したとき、セレクトショップの店員さんに「なしじゃないっすね」と言われて以来、試着恐怖症が治らない……(憂鬱⑭「試着の時間」より)

発売中!

特別編集『シティボーイの憂鬱』

クラブにいけばダンス経験がないのに踊らないといけない、試着をしてゆっくり顔を見たくても自分より数倍オシャレな店員さんが見つめてくるので落ち着かない、飲みに行ったら参加メンバーがほぼ帰国子女で会話の8割が英語だったりする、「好きな映画なに?」という質問が唐突に飛んでくる……。

ただでさえ日常は辛いことだらけなのに、都市には特有のブルースが隠れています。この本は『POPEYE』で現在も続く「シティボーイの憂鬱」という連載コラムをまとめたものです。編集部で働くメンバーがそれぞれの憂鬱を披露しながら作り上げました。挿絵を描いてくれたのは漫画家の蛭子能収さん。いつもとはちょっと違う、ダサくて、ズルくて、情けなくて、切ない、シティボーイのライフスタイルサンプルです。1,320円(税込)。
いらっしゃいませ、憂鬱の世界へ。
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