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『ヒップホップ名盤100』を読む。

小林雅明(著)

 よくある「歴史を動かした名盤100選」ではなく、「2025年の気分で聴ける名盤100選」であることを目指したっていうコンセプトがまずいい。どんなアルバムが紹介されているかはその目で確かめていただくとして、リリックへの言及が多いのも喜ばしい。また幕間に挿入される時代ごとのコラムも非常に興味深く、とりわけ「1990年代と陰謀論」は目からウロコ。Goodie Mobの「Cell Therapy」やProdigyの「illuminati」などを俎上に上げつつ、アフリカ系アメリカ人と陰謀論の一筋縄ではいかない関係を綴ったそのコラムは、まさに2025年のラッパーの動向(特にYe)を考える上でも示唆に富む。¥1,980/イースト・プレス

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