TODO

『スプラッター映画と資本主義: 血しぶきホラーの政治経済学』を読む。

マーク・スティーヴン(著) 風間賢二(訳)

 スプラッター映画は、人間をグロテスクに虐げるという点において、資本主義と同じ穴のムジナだ。しかしだからこそ同時に、このゴアな資本主義世界をサバイブする術も教えてくれるだろう。そんな視点に立ってスプラッター映画にマルクス主義的な光を当てるのが本書。ちなみに、著者がこの低俗なジャンル映画に興味を抱いたのは、中坊の頃にレンタルショップでとある作品を借りたのがきっかけだという。そのラストを今思い返していわく、「我がスプラッターへの開眼は、強奪者が完膚なきまでに略奪されるのを病的な熱狂を持って応援することを意味していた」ってシビれちゃうね。¥3,300/青土社

TODOリストを見る!