フィリピン人映画監督、ティミー・ハーンの作品だ。フィリピンの監督といったらラヴ・ディアスが有名で、登場人物のバックボーンを通して同国をめぐる複雑な歴史を物語る姿勢には、共通点を見出せるかもしれない。しかし、ディアスが今や孤高の芸術家道を邁進するのに対し、こちらに感じられるのは、エド・ウッドなんかを彷彿とさせるいい意味でチープかつお茶目なZ級映画精神の迸り。亡き母がかけた黒魔術によって、NBA選手として活躍すべく運命を背負ったフィリピン人とアメリカ人の血が流れる青年、マイケル・ジョーダン・ウリリが主人公って時点で、もう面白い。4月5日より公開。
14:00〜NHK BS「プレミアムシネマ『黄色いリボン』」を見る。
『黄色いリボン』ジョン・ウェイン主演、巨匠ジョン・フォード監督の名コンビによる「騎兵隊3部作」の第2作を放送。1949年/アメリカ
舞台『FREKUENCY』をチェック。
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22:45〜NHK BS『BS世界のドキュメンタリー 選』を見る。
「潜入調査 ネット極右の正体」 世界のテレビ局や独立系プロダクションが制作したドキュメンタリーを放送する当番組。 白人至上主義に傾倒する男性を装ってSNSアカウントを作成したジャーナリスト。ネオナチ組...
『ヒッチコックをさがせ! 超近接的映画鑑賞(トゥークロース・ビューイング)のすすめ』を読む。
ヒッチコックについての本は一生かかっても読みきれないほど巷に溢れているんだから、もう何か新しいことなんて言えるわけがない。そんな後ろ向きな発言に対し、著者は毅然とNOを突きつける。実際、DVD視聴に...
『ポスト68年のエチカ 哲学・政治著作集II』を読む。
闘争的な社会思想史家の著者が、40年にわたって書き継いできたテクストの集成。刺激的な論考が盛りだくさんだが、中でも注目すべきは矢作俊彦&大友克洋による漫画『気分はもう戦争』を革命の書として読み抜いた...