© 2023 10:15! PRODUCTIONS / LUPA FILM / BOX PRODUCTIONS / FILM IN EVOLUTION/ FOURIER FILMS / MIKINO / LES FILMS DU CAMELIA
デビュー作の邦訳版が再販されたのを機に、京都に招かれたフランス人作家のシドニをめぐる、仏映画版ロスト・イン・トランスレーション。寡黙な編集者の溝口健三と親密な時間を過ごすなか、彼女は亡くなった夫の亡霊と出会うが……。外国人監督的ないかにもな日本描写はさておき、溝口健三という名前から想起せざるをえない溝口健二的な幽霊(実際、劇中では彼に対して「有名な監督の子孫?」みたいなやりとりがある)、鈴木清順的な過剰な桜
、黒沢清的な車中スクリーンプロセスなどなど、随所に日本映画へのオマージュを感じさせつつ、しっとりと落とすその手腕には息をのんだ。12月13日より公開。
23:00〜NHK総合『フロンティアで会いましょう!』を見る。
いよいよ今シーズン最終回。火星にまつわる最前線を届ける「さらば地球!ヒトは火星に住めるのか!?」を放送。
『海賊のフィアンセ』を観る。
知る人ぞ知る異端の映画監督、ネリー・カプランが1969年に発表した作品だ。舞台は架空の村テリエ。そのはずれで母と暮らすマリーは、不法滞在者であるがゆえに、他の村人たちからつまはじきにされている。母が...
『THE END(ジ・エンド)』を観る。
ポストアポカリプス的な状況下の地球において、地下シェルターで贅沢に暮らす富裕層一家とその仲間たちのお話だ。しかし、広大な塩抗の中に設られた彼らの家はハリボテめいていて、そこで営まれる装われた普通の暮...
『ジェイ・ケリー』を観る。
年末の恒例行事となりつつある、バームバック監督作のネトフリ独占配信(とはいえ、数えてみると2、3年に1本のペースだったが)。今年、その主役を務めるのは、ジョージ・クルーニーだ。クルーニー演じるジェイ...
『ネクロポリティクス 死の政治学』を読む。
平和の象徴と目されもする民主主義は、同時に分断を生み、虐げられた者たちを死に至らしめる暴力装置として、要するにネクロポリティクスとしても機能してきたし、今もしている。黒人差別やガザの現状を鑑みれば自...