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デビュー作の邦訳版が再販されたのを機に、京都に招かれたフランス人作家のシドニをめぐる、仏映画版ロスト・イン・トランスレーション。寡黙な編集者の溝口健三と親密な時間を過ごすなか、彼女は亡くなった夫の亡霊と出会うが……。外国人監督的ないかにもな日本描写はさておき、溝口健三という名前から想起せざるをえない溝口健二的な幽霊(実際、劇中では彼に対して「有名な監督の子孫?」みたいなやりとりがある)、鈴木清順的な過剰な桜
、黒沢清的な車中スクリーンプロセスなどなど、随所に日本映画へのオマージュを感じさせつつ、しっとりと落とすその手腕には息をのんだ。12月13日より公開。

慶伊道彦さんによるスタイルブック「In love with IVY “恋するアイビー”」が発売!
「フェアファクスコレクティブ」の創業者で、日本のネクタイ業界の第一人者である慶伊道彦さん。ドレス業界やファッションの変遷を長く見てこられ、アイビーファッションへの造詣が深い慶伊さんだが、2024年の末...

横浜美術館リニューアルオープン記念展 「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」
「バザールでござーる」「ピタゴラスイッチ」「だんご3兄弟」「スコーン」「モルツ」「ポリンキー」etc。これらの生みの親であり、’90年代以降のメディアの世界を牽引してきた佐藤雅彦にフォーカ...

「私物捨離」に行く。
「私物捨離」とはその名の通り、私物を大放出するマーケットだ。古物や工芸品など多様なジャンルのマーケットを定期的に開催している「代官山NEWOLD_Market」で「番外編」として7月5日(土)と6日(...

『ユリシーズ』を見る。
映画では、ひとつのシーン内での人物たちの画面内での左右関係を混乱させないため、イマジナリーラインというものを設定し、それを越えないようにしましょうという暗黙の了解がある。しかし、本作はそんなラインを...

『顔を捨てた男』をチェックする。
病で顔が変形している役者志望のエドワードは、新しい治療によりごく平均的な容姿を手に入れる。身分を偽り別人として暮らし始めた彼だったが、かつて想いを寄せていた劇作家の女性と再会。彼女が過去の自分を主人...