
荒川医《ネメシス・ペインティング(猫なで声のパフォーマンス!)》2022年、デビッド・ズワーナー、ニューヨーク
Photo: Santiago Felipe
Courtesy of the artist and David Zwirner, New York

荒川医《メガどうぞご自由にお描きください》2021年、テート・モダン、ロンドン
Photo: Rikard Österlund
Courtesy of the artist and Tate Modern, London

荒川医《メガどうぞご自由にお描きください》2021年、テート・モダン、ロンドン
Photo: Rikard Österlund
Courtesy of the artist and Tate Modern, London
こんなに“参加したくなる”展覧会も珍しい。2000年代から国際展や美術館でパフォーマンス・アートを発表してきた米国在住のアーティスト、荒川ナッシュ医のアジア地域においては初めての美術館での個展。展示空間には、松任谷由実や寺尾紗穂らが書き下ろした新曲、哲学者の千葉雅也による初戯曲に基づくインスタレーション、キム・ゴードンとのコラボや河原温の本邦初公開の絵画などなど、コラボレーションをアート活動の基本とする荒川ナッシュならではの展示構成に、とにかく興味をそそられるし楽しめること間違いなし。観覧料も無料とあって、今すぐコラボレーションしに行こう!
インフォメーション
荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ
会場:国立新美術館
会期:2024年10月30日(水)~2024年12月16日(月)
時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで、※入場は閉館の30分前まで。
休み:火曜
料金:無料
Official Website
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/eiarakawanash/

『ハード・トゥルース 母の日に願うこと』を観る。
この気持ちを、何と表現したらいいのだろう。本作で観客が主として目にするのは、初老の黒人女性パンジーが、誰かれ構わずキレ散らかす姿だ。「全てを終わらせたい」と言いながら、まるで死を恐れているかのごとく...

『グランドツアー』を観る。
20世紀初頭を舞台に描かれるのは、ミャンマー、タイ、日本などなど東アジアをまたにかけた、大英帝国の公務員であるエドワードと彼を追いかける婚約者モリーの壮大なイタチごっこだ。しかし、フィクションとドキ...

『ジュリーは沈黙したままで』を観る。
ベルギーのテニスクラブに属する15歳のジュリーは、天才プレイヤーとして練習に打ち込む日々を送っている。コーチが指導停止となったのは、そんなある日のこと。クラブメイトたちが動揺する中、沈黙を貫くジュリ...

『〈私たち〉とは何か 一人称複数の哲学』を読む。
「私とは何か?」と問う哲学書は数多いが、本書が問題にするのはタイトルの通り「私たちとは何か?」。著者は冒頭にこう綴る。「最初にこう考えてみよう。政治の主体とは〈私たち〉である、と」。実際、”左派と右派...

『どこかで叫びが ニュー・ブラック・ホラー作品集 』を読む。
おバカなコメディアンとして頭角を現しながら、今では映画『ゲット・アウト』をはじめとする”エレベーテッド・ホラー”の急先鋒となったジョーダン・ピール。そんな彼が編者を務めたアンソロジーには、自身のクリ...