1956年、ソ連によるハンガリー侵攻が進むなか、当時のイタリア共産党がいかにソ連から脱却し、最終的に独立の道を歩む機会を逸したのか……。ナンニ・モレッティ自身が演じる映画監督のジョヴァンニは、そんな内容の政治映画を撮影しているのだが、彼の面倒臭い性格が災いし、現場は大混乱。しかも、これまで一緒に映画を作ってきたパートナーであり、私生活では妻でもあるパオラに別れを告げられてしまったんだから、さぁ大変。果たして彼は映画を完成できるのか? という話がさまざまな映画への言及たっぷりに描かれるのだが、決してシリアスな映画ではないので安心してほしい。実際、ジョヴァンニが急に女性の履くミュールをスリッパだとして徹底批判したり、随所にジョークが挟まれるコメディだ。そして、そんな脱線とも思われるシーンをこれでもかと入れながら100分以内に収めてしまう手腕には、アッパレと言うしかない。11月22日より全国公開。
20:00〜NHK総合「新プロジェクトX」を見る。
『「無罪へ 声なき声を聞け」滋賀・看護助手 知られざる15年』

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横浜美術館リニューアルオープン記念展 「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」
「バザールでござーる」「ピタゴラスイッチ」「だんご3兄弟」「スコーン」「モルツ」「ポリンキー」etc。これらの生みの親であり、’90年代以降のメディアの世界を牽引してきた佐藤雅彦にフォーカ...

「私物捨離」に行く。
「私物捨離」とはその名の通り、私物を大放出するマーケットだ。古物や工芸品など多様なジャンルのマーケットを定期的に開催している「代官山NEWOLD_Market」で「番外編」として7月5日(土)と6日(...

『ユリシーズ』を観る。
映画では、ひとつのシーン内での人物たちの画面内での左右関係を混乱させないため、イマジナリーラインというものを設定し、それを越えないようにしましょうという暗黙の了解がある。しかし、本作はそんなラインを...