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『ヴァラエティ』を観る。

ベット・ゴードン(監)。
特集上映「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」は11月16日(土)〜

©1983 Variety Motion Pictures. All Rights Reserved. ©Kino Lorber, Inc. All Rights Reserved.
photo by Nan Goldin

 70年代末から80年代にかけて、アングラカルチャーの震源地だったNY。その渦中で頭角を表した、知る人ぞ知る鬼才ベット・ゴードンの作品を集めた特集上映「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」が開催される。中でも注目は、長編第1作『ヴァラエティ』。1980年代のNYを舞台に、ポルノ映画館「Variety」でもぎりをする女性が、彼女をナンパしてきた常連客の男を尾行するうちに、この街の裏の顔を垣間見るというエクストリームな探偵映画だ。脚本を『血みどろ贓物ハイスクール』などで知られ、”女バロウズ”の異名を取るキャシー・アッカー、音楽をジャームッシュ作品の初期を支えたジョン・ルーリー、さらにはドキュメンタリー『美と殺戮のすべて』の記憶も新しい写真家ナン・ゴールディンまでが脇役として登場するなど、一番アツかった時代のNYアンダーグラウンドの記憶を真空パックしたような作品だ。

 特集上映「ベット・ゴードン エンプティ ニューヨーク」は、11月16日から渋谷シアターイメージフォーラムで開催。他にも『エンプティ・スーツケース』『エニバディズ・ウーマン』を上映。