「(略)ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒な大トリック……絵空事で大いにけっこう。…(略)」なんて登場人物のセリフから始まるのは日本における新本格ミステリブームの火付役となった『十角館の殺人』(綾辻行人・著/講談社)だ。Wi-Fiだらけで、古典的な推理物が通用しないように思われる現代だが(安心安全ということなのだが)、やっぱり推理ものって魅力的。
本展は、欧米の”detective novel”が輸入された明治期から、「推理小説」という言葉が戦後に普及するまで特に広く使われていた語である「探偵小説」に着目。翻訳と創作の歴史、名探偵のキャラクターやトリックの魅力を切り口に、須藤南翠や黒岩涙香ら日本における探偵小説の始まりから、探偵小説を構成する諸要素を『国立国会図書館』ならではの貴重な資料をもとに展示中。工藤新一くんが実在したら絶対足を運んでいただろう!
ネット上では本展の元になった「ミニ電子展示」でより多くの資料が紹介されているので、直接訪れるのが難しい場合には、ここから楽しんでみよう。
インフォメーション
探偵小説の世界へようこそ
会場:国立国会図書館ギャラリー(東京本館)
会期:2024年8月22日(木)〜9月17日(火)
時間:9:30〜19:00(土曜日は17:00まで)
入館は満18歳以上で、利用者登録が必要。詳細は同館のサイトをチェック。
休み:日曜、祝日
料金:無料
Official Website
https://www.ndl.go.jp/kaleido/entry/35/
13:00〜NHK BS『シネマ「シャイアン」』を見る。
メモ:数々の名作西部劇を監督してきた巨匠ジョン・フォードが合衆国政府の政策に翻弄される先住民・シャイアン族の悲劇を描く。1964年/アメリカ
Oneohtrix Point Never 来日ツアーをチェック。
1952年を舞台に、卓球世界一を目指す主人公が道なき道を跳ね回る……現在話題沸騰中の映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』。夢幻的に映画を彩るサントラも最高すぎると思っていたら、担当したのはO...
22:00〜NHK Eテレ『最後の講義』を見る。
メモ:人生最後の講義なら、何を語り残すか。各界の第一人者が語る珠玉のメッセージを放送する。今回は「料理愛好家 平野レミ」。こちらの記事も併せてどうぞ!
今村⽂「温かい家 -my red flowers-」に行く。
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展覧会「うたう仲條 おどる仲條 -文字と画と、資生堂と」に行く。
「松屋銀座」や「細見美術館」、「東京都現代美術館」のロゴデザインなど革新的なデザインを次々と生み出してきたグラフィックデザイナー・仲條正義。とりわけ、長年関わった資生堂での仕事は特筆すべきものだ。同社...