【#2】“舞”の人生
2022.02.16(Wed)
text: Mai Asada
profile & dance photo: Marcel Fujii (t.cube)
edit: Yukako kazuno
私は今社交ダンスをしています。
元々は両親が社交ダンスをしていて、
子供の頃に父と母が二人で踊っているのをみてからずっと社交ダンスは憧れでした。
2年ほど前に体調を崩し、運動も全くできず
迷うことが多かった日々。
そんな時にふと脳裏に蘇ったのが、父と母の社交ダンスをしている姿でした。
すぐに社交ダンススタジオにメールで予約をし、いざ体験レッスンへ!
この時のドキドキ感は今でも忘れられません。
30分の体験レッスンを終えた頃には、すっかり憧れの世界の虜になり、
次の予約をし、
時は過ぎ、2年後。
私は今社交ダンスの大会に出ています。
競技ダンサーとして
輝くメダルを目標に、ダンスパートナーと共に挑んでいます。
人生なにがあるか分かりませんね。
当時立ち止まっていた時に、
アクションを起こすこと、踏み出す一歩はというものは、自分ではとても大きな一歩と感じていましたが
楽しんできてね!と手紙をくれた妹。
社交ダンスを始めたと伝えたら、
とても喜んでくれた父。
きっと、
いや、絶対喜んでいるだろう天国の母。
家族の喜ぶ顔や、応援がとても嬉しくて
舞台で“舞う“女性になってほしいと、名付けられた私“舞”は、
今日もサンバのリズムを聴きながらレッスンへ。
行ってきます!!

浅田舞
あさだ・まい | 1988年生まれ、愛知県出身。フィギュアスケーターとして現役中は日本代表となり、数々の世界大会に出場し成績を残し、引退後はスポーツキャスターとして活動するほか、アイスショーの出演やタレントとして様々なメディアに出演。2017年には、初の本格的舞台女優に挑戦。活躍の場を広げている。