TOWN TALK / 1か月限定の週1寄稿コラム
CULTURE

【#4】On clothing / 服について

2022.01.31(Mon)

I have spent a lot of time thinking about clothes. 
I think about how and why they are made, bought and sold. 

いつも長い時間を費やして服についてあれこれ考えてきた。
なぜ、どのように作られ、そしてどのように販売され買われたのか。

I live in a part of Tokyo that has very many vintage clothing stores and I have noticed that certain stores sell clothes that have been bought and sold many times.

今自分の住んでいるところは、東京の中でも特にたくさんの古着屋が軒を連ね、いくつかの店は何回も売り買いを繰り返されたものを扱ってる。

These clothes have a certain value that prevents them being consigned to landfill.

その理由は、これらの服には焼却や埋め立て処分にされない確かな価値が有るからだ。

Part of my work involves producing clothes, and I try despite the demands of commercial fashion to make things that have a life after trends.

これまで自分の仕事の一部としていろいろな人にトレンドとして、そしてその後も長く付き合ってもらえること、そして楽しんでもらえることを考えながらもの作りをしてきた。それはこの先も変わることはないだろう。

I’ve tried to do this by making clothes that in my opinion are too interesting to simply throw away. I make them interesting by using craft technique in production and by referencing cultural movements such as Mingei or Rasta in their design.

簡単に捨てられないおもしろいものを作ろうということも大事なポイント。そのために制作には手仕事、クラフト的なテクニックを用い"民藝”や"RASTA”などカルチャームーブメントのエッセンスを生かし、取り入れることもこころがけている。

By this means I hope to make my products sustainable to some degree.

こんな感じで作られたものたちが、ある程度サステナブルであることを願うばかりである。

I’m happy to say that I now see examples of the things I produced more than ten years ago being resold online and in vintage consignment shops.

今、10年以上前にプロデュースしたものが古着屋で委託販売されていたりオンラインショップに出ているのを見かけると、とてもうれしい気持ちにさせてくれる。

Here are a few recent examples of clothes that I think will have a long life regardless of fashion trends.

ここに紹介するのは今まで作ったものの一部だが、ファッションの流れがどのように変わろうとも長く楽しめる服だと思う。

Ainu embroidery down filled liner coat,2019
Made by Rocky Mountain Feather Bed.
Embroidered by Ainu craftswoman Erika.

アイヌ刺繍ダウンライナーコート 2019年
Rocky Mountain Feather Bed製刺繍 アイヌ工芸作家 エリカ

Indigo Dashiki shirt made and dyed by Takarajima Senkou, 2019
インディゴダシキシャツ 制作・染め 宝島染工 2019年

Nylon MA1 flight jacket with kite patch painted by Kagawa Yuzen craftsmen.2013
MA1 フライトジャケット 加賀友禅職人により描かれた連凧パッチ 東洋エンタープライズ 2013年

Rastafairisle vest made by Jamieson of Shetland, 2020.
ラスタフェアアイル ベスト Jamieson’s of Shetland 2020年

Mino cardigan by Jamieson of Shetland, 2021.
簔(みの)カーディガン Jamiesom’s of Shetland 2021年

プロフィール

テリー・エリス

BEAMS〈fennica〉のディレクター。1986年より、BEAMSのロンドンオフィスとして海外ブランドのバイイングを担当。1994年に〈BEAMS MODERN LIVING〉を立ち上げ、北欧のファニチャーや柳宗理の名品バタフライスツールを展開。2003年からは、“デザインとクラフトの橋渡し”をテーマにしたレーベル〈fennica〉をスタートし、オリジナルのウエアや日本を中心とした伝統的な手仕事と、世界各地から集められた新旧デザインを融合するスタイル を提案している。

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