CULTURE

3月はこんな映画を観ようかな。

花粉症でぼーっとした脳にガツンと効く8作。

2021.03.09(Tue)

 もうグタグタである。言うまでもなく花粉症のせいだ。そんなバッドな気分をアゲてくれる、刺激的な映画が今月も盛りだくさん。『Style Wars』や『モキシー 〜私たちのムーブメント〜』を観ちゃった日には、何でもいいからアクションを起こしたくていても立ってもいられなくなるはず。『ノマドランド』や『フィールズ・グッド・マン』で社会問題とじっくり向き合うのも悪くない。

『ノトーリアス・B.I.G. -伝えたいこと-』エメット・マロイ(監)

Courtesy of Netflix © 2021

ヤクの売人からヒップホップ界の大スターへと成り上がり、〈クージー〉のセーターのオシャレなポテンシャルを全世界に知らしめたビギーことノトーリアス・B.I.G.。24歳で凶弾に倒れた彼の生涯を、関係者インタビューで解き明かすドキュメンタリー。まさか彼のフロウが、マックス・ローチのドラムソロに影響を受けていたとは! Netflixにて配信中。

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『Style Wars』トニー・シルバー(監)

©MCMLXXXIII Public Art Films, Inc. All Rights Reserved

1970年代後半から80年代前半にかけてのブロンクスほど、リアルタイムで体験してみたかった時代はない。なんせラップ、ブレイクダンス、グラフィティが一挙に産声を上げたんだから。タイムマシンはないけど、当時のグラフィティ文化を映したこの伝説的ドキュメンタリーが本邦初公開されるから、こりゃ観るしかない。3月26日公開。

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『モキシー 〜私たちのムーブメント〜』エイミー・ポーラー(監)

NETFLIX © 2020

地味な高校生のヴィヴィアンが、校内にはびこる男子生徒のセクハラに耐えかね、匿名でフェミニズムZINEをバラまく。かくして幕を開ける、革命の物語。彼女を触発したのが、若き日にRiot Grrrlムーブメントに関与していた母である、というのもいい話。BGMはもちろん、ビキニ・キルの「Rebel Girl」。Netflixで配信中。

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『ノマドランド』 クロエ・ジャオ(監)

(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.

リーマンショックですべてを失った中年女性が、車上生活者として各地をめぐりながら季節労働の現場を渡り歩く。“持たざる者”としての暮らしは大変なことこの上ないんだけど、その一方で、移動の自由を謳歌しまくる彼女の生き様に憧れてしまっている自分もいた。3月26日公開。

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『ビバリウム』ロルカン・フィネガン(監)

(C) Fantastic Films Ltd/Frakas Productions SPRL/Pingpong Film

一組のカップルが内見に訪れた住宅地から抜け出せなくなり、さらには得体の知らない子供を育てるハメになるという、いや〜な映画。建物ホラーとしては『シャイニング』、子育ての恐怖を隠喩的に描いているという意味では『ローズマリーの赤ちゃん』なんかと近いかも。3月12日公開。

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『フィールズ・グッド・マン』アーサー・ジョーンズ(監)

(c)2020 Feels Good Man Film LLC

漫画『ボーイズ・クラブ』とは、カエルのペペのレイドバックな暮らしを綴るコミックス。しかし、ペペは悲劇的な末路をたどることになる。画像がネット上でミームと化し、オルタナ右翼たちのアイコンになったからだ。そんな今っぽい現象に肉薄するドキュメンタリー。3月12日公開。

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『ロード・オブ・カオス』ジョナス・アカーランド(監)

(C)2018 Fox Vice Films Holdings, LLC and VICE Media LLC

“ブラックメタル”の創始者的バンド、メイヘムの血塗られた青春を、史実に基づきながら描く。最初は面白半分だった悪魔崇拝が、度胸試し的に教会を放火したあたりから、後戻りできないとことまでいってしまう。なんかトランプを支持する陰謀論者に見えなくもない。そんな彼らだけど、親とは仲良しってことが強調されるのは興味深かった。3月26日公開。

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『水を抱く女』クリスティアン・ペッツォルト(監)

彼氏から別れ話を切り出され、女は「認めない。これから仕事だから一旦抜けるけど、私が帰ってきたとき“愛してる”と言わなかったから殺す」と呟く。そんな背筋も凍る幕開けからはまったく想像できない展開になる、ミステリアスでファンタジックなラブストーリー。3月26日公開。

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