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『ネクロポリティクス 死の政治学』を読む。

アシル・ンベンベ(著) 岩崎稔、小田原琳(訳)

 平和の象徴と目されもする民主主義は、同時に分断を生み、虐げられた者たちを死に至らしめる暴力装置として、要するにネクロポリティクスとしても機能してきたし、今もしている。黒人差別やガザの現状を鑑みれば自ずと明らかだ。カメルーン出身の哲学者である著者が、そんな旧来の民主主義の超克を思考したのがこの一冊。「世界の終わりはすでに生起している。問題はもはや、その終わりを待ちながらいかに生きるかではない。そうではなくむしろそれは、終わりのあとの日々において生きることはいかに可能になるのか、すなわち喪失や分断とともにいかに生きるかということである」。¥4,950/人文書院

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