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『〈私たち〉とは何か 一人称複数の哲学』を読む。

トリスタン・ガルシア(著) 関大聡、伊藤琢麻、福島亮 (翻訳)

「私とは何か?」と問う哲学書は数多いが、本書が問題にするのはタイトルの通り「私たちとは何か?」。著者は冒頭にこう綴る。「最初にこう考えてみよう。政治の主体とは〈私たち〉である、と」。実際、”左派と右派”や”マジョリティとマイノリティ”などをはじめ、政治とはあらゆる〈私たち〉の対立の上に成り立っているのは、実感としてよくわかる。その上でこの〈私たち〉の可能性はどこにあるのかを、著者は思考し抜く。多様性と分断の時代にこそ読むべき一冊だ。¥3,960/法政大学出版

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