親父コッポラが巨額の私財を投じて完成させたこの壮大な”自主映画”は、戸惑いを通り越して恐れ慄くしかない傑作だ。何に一番似ているかといえば、万博かもしれない。実際、近未来都市ニューローマを舞台に描かれるのは、建築家カエサルが、利権を貪る市長キケロと対立しながらも、その娘と恋仲になったりしつつ、ユートピアを立ち上げようと奮闘する姿……なのだが、彼が目指すのは、20世紀に人類が夢見ながらついに実現できなかった、そして今はもう誰も現れるとは信じていない、昔懐かしい未来(レトロフューチャー)なのだから。批評家のフレドリック・ジェイムソンは、 未来のユートピアについての実現可能な青写真を提示することではなく、ユートピアを想像する試みの絶えざる失敗を通して私たち自身が生きる現代社会が囚われた閉域を逆照射することにこそ、SFの使命があるという。その意味において、真に偉大なSF映画であることは間違いない。6月20日より公開。

Waku Fukui × Taito Itateyama 二人展「瞬き(MABATAKI)」に行く。
もはや真夏の日差しとさえ思われる陽光が照りつけるこの頃だが、こちらの”光”もお見逃しなく。昨年、東京で誕生した若手作家によるアーティストランスペース「後光(GOKOU)」。住所は非公開、...

『メガロポリス』を見る。
親父コッポラが巨額の私財を投じて完成させたこの壮大な”自主映画”は、戸惑いを通り越して恐れ慄くしかない傑作だ。何に一番似ているかといえば、万博かもしれない。実際、近未来都市ニューローマを舞台に描かれ...
25:26〜テレビ朝日『上田ちゃんネル』を見る。
「とろサーモン久保田&ウエストランド井口と男のホンネ座談会」

「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」に行く。
写真は、人々の日常から克明な惨禍の記録まで、様々な歴史の瞬間を今に伝えてきた。本展でフォーカスされるのは、広島の原爆被害の実態だ。第2次世界大戦末期の1945年8月6日、人類史上初めて米軍によって広...

「Catchy Catch」に行く。
京都御所東の荒神口にある『art space co-jin』は、障害のある人の作品や表現に出会える場として『きょうと障害者文化芸術推進機構(事務局 京都府障害者支援課)』が運営するスペース。ここで開...