Shinichiro Nakahara
プロフィール
中原慎一郎
なかはら・しんいちろう|〈ランドスケーププロダクツ〉ファウンダー、〈コンランショップ・ジャパン〉取締役。1971年、鹿児島県生まれ。1997年、〈ランドスケーププロダクツ〉を立ち上げ、オリジナル家具等を扱う旗艦店『Playmountain』をオープン。住宅、店舗のデザイン業務などを幅広く手掛ける。
Q1. シティボーイと聞いて最初にイメージするモノ(服)は?
「渋谷」かな。モノというか街になっちゃうんですけど。鹿児島生まれの自分にとってシティボーイは「東京の人」というイメージで、昔から東京に出ることに憧れていたし、それは今も変わらないかもしれない。最近、渋谷で生まれて育った自分の息子を見ていると、まさにシティボーイだなと思いますね。
Q2. あなたのワードローブに欠かせないTシャツは?
友人の南貴之くんが作っている〈グラフペーパー〉のパックTシャツをずっと買い続けてますね。定番の真っ白いやつ。
Q3. あなたのワードローブに欠かせないジャケットは?
それも〈グラフペーパー〉です。年齢を重ねてからは洋服を買いに行くことも少なくなったけど、南くんの展示会やお店にはよく行きますね。自分たちの年齢の人間にとってちょうどいい服を作ってくれるので、彼のジャケットは重宝しています。あとは、スタイリスト山本康一郎さんに「茶色が少し入るのはいいね」と言われてから意識して茶色のジャケットも買うようになりました(笑)
Q4. あなたのワードローブに欠かせないシャツは?
いろいろあるので何とも言えないですけど、それも〈グラフペーパー〉が多いかな。今着ているような、襟のないバンドカラーが好みです。他には友人が作っている〈エヴァン・キノリ〉のシャツも多いです。最近は〈5W〉や〈Yoko Sakamoto〉もよく着ています。
Q5. あなたのワードローブに欠かせないスウェットは?
鹿児島の書店であり生活雑貨を販売する『OWL』で買った、アメリカ現地で量産されているような普通のスウェットです。商品名は忘れてしまいましたが、もともとは長男のために購入し、彼が着ているのを見ていると「いいな」と思いなおして自分用にも買ったんですよ。カレッジスウェットのような無地のもので、厚みも良くてすごく好きですね。
Q6. あなたのワードローブに欠かせないニットは?
ニットはね、いっぱいありますよ。アメリカで買ったヴィンテージもあるんですけど、一番よく着るのはサンフランシスコの〈エヴァン・キノリ〉のもの。彼とは仲が良くて、たまにウチに泊まりに来たときは物々交換したり。あとは〈グラフペーパー〉のニットもたくさん持ってますね。
Q7. あなたのワードローブに欠かせないジーンズは?
昔買った〈リーバイス〉のヴィンテージをまだ持ってはいますが、ほとんど穿かなくなりましたね。家具屋に勤め始めた頃、白い壁を汚したりしないようにと注意されたのをきっかけにジーンズでデリバリーには行かないようになったんです。最近、また引っ張り出してみようかと思います。
Q8. あなたのワードローブに欠かせないパンツは?
〈エヴァン・キノリ〉が多いですね。今穿いているのもそう。チノっぽいベースのものやウールが多くて、気づけば黒と茶色ばかりです。出張が多いのでベルトなくても穿けるパンツが多いかもしれませんね。シワのつきにくいものが多いかも。
Q9. あなたのワードローブに欠かせないソックスは?
ソックスも〈グラフペーパー〉をいっぱい買っています。お店が近所だし、「これがいい」と思うと、ずっと買い続けちゃいますね。
Q10. あなたのワードローブに欠かせないスニーカーは?
〈ニューバランス〉。今履いているのは2002RのGORE-TEXの一足です。明後日からヨーロッパに出張で現地を歩き回るんですが、あちらは雪が降り凍っているかもしれないと聞いたから、買ってみました。
Q11. あなたのワードローブに欠かせないレザーシューズは?
昔は〈オールデン〉ばっかり履いてましたね。大学生の頃、鹿児島にあるコーヒー屋『グレイス』で働き始めたときに、先輩たちに「靴を買え」って言われて、いきなりローンを組まされ、コードバンのすげえいいローファーを買わされました(笑)。若いうちに強制的に物の良さを教えてもらったのは、いい経験だったと思いますね。スニーカーみたいに履き潰して、4回くらいソールを張り替えました。今はシンプルな革靴やアメリカの古着屋で見つけたデッドストックの古いブーツを大切に履いています。
Q12. あなたのワードローブに欠かせないハンカチは?
『LABOUR AND WAIT TOKYO』で扱っているイギリスのバンダナですね。それ以外だと、『ジャンティーク』の内田(斉)さんが同じデザインの古いものを売っているので、中目黒や高崎の店舗で見つけては買います。気に入ったモデルの色違いをたくさん持ちますね。
Q13. あなたのワードローブに欠かせないアウターは?
〈エヴァン・キノリ〉のスイングトップ型のブルゾン。それと、。イタリアの〈アルバム ディ ファミリア〉のコートとか。昔、子供服を作っていたイタリアのおばちゃんたちのブランドなんですけど、彼女たち自身が大きいので、レディース仕様ではあるけれど男の僕でも着られる。
Q14. あなたのワードローブに欠かせないバッグは?
ロンドン発の〈ドレイクス〉と、僕が大好きな同地のレストラン『セント・ジョン』がコラボレーションした特大の白いキャンバスバッグです。レストランのコンセプトである「ノーズ・トゥ・テイル(鼻から尻尾まで無駄なく食べる)」という文字のプリントもサイズも、すごく良くて。1〜2週間ほどの旅のときは必ず持っていきますね。
Q15. あなたのワードローブを作るのに欠かせない店は?
今挙げたお店がメインですが、〈グラフペーパー〉、〈エヴァン・キノリ〉、〈アーツ&サイエンス〉 それからアメリカのパームスプリングス発の〈RTH〉や渋谷の〈N id〉あたりです。
Q16. 若いうちに買った方がいい物は何でしょうか? または行った方がいい場所は?
古着かな。どの時代でも古着は楽しいと思うし、古着屋でいろいろ買ってくる長男を見ていても、いいなあと思いますね。
行った方がいい場所は、東京なら『ジャンティーク』がいいんじゃないですかね。もしアメリカに行けるんだったら、フリマに行くのも楽しいですよ。ジャンル関係なく、昔の人が作った色々な物が見られるから。あとは、旅先で行われている朝のマーケットには必ず行った方がいいと思います。
Q17. シティボーイにふさわしいと思う時計は?
ランニングするときはアップルウォッチをつけています。普段は〈ROLEX〉のヴィンテージのexplorerです。片方の手首には、以前サンタフェで迎えた誕生日のときに友人たちから戴いたナバホのバングルをしているので、それに合わせてます。
Q18. シティボーイにふさわしいと思う車は?
長距離を走るなら新しい車がいいですけど、日頃たくさん乗らないなら古い車の方がいいなと思います。若い頃はボルボの古いステーションワゴンに乗ってましたね。よく壊れたけれど、中古車を維持する大変さを知るのも、いい経験になると思います。仕事柄、物が積めるかどうかを第一に考えちゃうので、変わらずステーションワゴンが好きですね。古い車に乗るのもいいし、逆にサラッとテスラに乗り換えるのもシティボーイっぽくていいんじゃないですかね。
Q19. シティボーイにおすすめしたい本は?
渡辺力先生が書かれた『ハーマンミラー物語』です。当時のミッドセンチュリーのことが書かれていて、すごくわかりやすいんですよ。自然環境に興味があるなら、ドイツの森林管理官だったペーター・ヴォールレーベンが書いた『樹木たちの知られざる生活』。ヨーロッパでベストセラーになった本で、日常生活で感じていることが自然と全部繋がるような、とてもいい一冊ですよ。
Q20. シティボーイにふさわしいと思う椅子は?
一度は〈イームズ〉のシェルチェアを使ってもらいたいですね。木が好きだったら、ハンス・J・ウェグナーの「CH24(Yチェア)」のようなベーシックなものでもいいし、個人的に好きなのはボーエ・モーエンセンがデザインした「J39」です。
こういう椅子って、やっぱり考え抜かれていて、物からストーリーが感じられるんです。少しだけ昔の椅子をモダナイズして作っているから、1世紀近く経っても世界中で使われ続けているんだろうなと思います。
Q21. インテリア的な観点から観て好きな映画、またはスタイルが好きなミュージシャン、アーティストは?
映画なら、デヴィッド・リンチ監督。彼自身がインテリアをデザインしていることもあるので、その視点で見るとすごく面白い。例えば『マルホランド・ドライブ』も、彼がデザインしたものやミッドセンチュリーの家具がいっぱい出てきて、大きく影響を受けていますね。
ミュージシャンは、友人の内田輝くん。ピアノの原型と言われる「クラヴィコード」を演奏している方です。それも清水寺の改修で出た古材を材料に自分で楽器を作るところから。激しい音を聴くよりも、自然と耳に入ってくるものを受け入れるというか、そういう音楽の作り方を含めて良いなと思っています。
アーティストは、テキサス州のマーファに作品を残したドナルド・ジャッド。自分が独立する前からすごく影響を受けていて、彼の作った空間からインスピレーションをいっぱいもらいました。マーファには5回行きましたね。
Q22. 今までで最も印象的な、自分に影響を与えた部屋は?
アメリカのパームスプリングスから近い、ジョシュア・ツリーという砂漠地帯に住む彫刻家アルマ・アレンの家です。砂漠に家を作り始める過程を全て見ていました。いざ出来上がった家と彼の生活のスタイルには、自分の価値観を完全に変えられましたね。
とにかく、インテリアの素材一つ一つのバランスが素晴らしい。外観は倉庫みたいな鉄筋の建物で、周りには巨大な岩やサボテンがある。自然環境も含めて、自分にはこれが一番いいなと思わせてくれる、未だに憧れの場所です。
Q23. インテリアで一番こだわるべきアイテムは何だと思いますか?
収納かな。〈ランドスケーププロダクツ〉を始めたときも、収納家具から作ったんですよ。本でも洋服でも、綺麗に収めると空間が作りやすい。だから家を見るときも「どこを収納スペースにするか」を起点に考えます。収納って意外と大事ですよ。
Q24. 都会的だなと感じる本や映画、テレビドラマがあれば教えてください。
イギリスのギャングを描いたドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』が大好きです。キリアン・マーフィーが主演で、衣装も素晴らしいし、イギリスの時代背景や歴史がスタイリッシュにわかる。よくできているドラマだと思います。
本なら、アリス・ウォータースが創業した『シェ・パニース』の料理本は都会的で面白いかもしれないですね。都会にいると新鮮な食材が近くにないぶん、食材の本質に興味を持たざるを得ないという意味で、都心に住む人こそ読むべき本だなと思います。
Q25. 理容室の使い方について教えてください。
実は、もう15年近く自分で髪を切っているんです。アメリカで買った〈フィリップス〉のバリカンをずっと使っていて、旅行にも持っていくくらい。
昔は成田空港にあった床屋によく行っていました。髪型のマークシートみたいなのがあって、チェックして渡すと職人さんが一言も喋らずに10分くらいでサッと刈ってくれるやつ。喋るのが面倒だったので、よく行ってたんですけど、コロナ以降は自分で切っています。つむじが4つあって寝癖がひどいので、飛行機に乗るときはニットキャップが欠かせません。
Q26. グルーミングで愛用している道具は?
バリカンの他に、雑誌『ペーパースカイ』のルーカス B.Bくんからもらった小さな爪切りが好きで、ずっと使ってますね。すごくコンパクトでよく切れるので、旅先には必ず持っていきます。あとは、知り合いのモデルであり歯科医師でもある加藤順子ちゃんが作っているデンタルフロス。
Q27. 愛用しているペンとノートを教えてください。
ペンは、テレンス・コンランが愛用していた〈ぺんてる〉のサインペンの、ヨーロッパバージョン。エッジが緑で下が赤のやつなんですけど、日本のものより少し太めで、濃く書けるので使いやすいんです。スケッチをよく描くので、〈ステッドラー〉の芯が太いホルダーペンや、日本の〈コピック〉のマーカーもよく使います。ノートは〈ポスタルコ〉の小さなスナップパッド。ちょっとしたスケッチやアイディアをメモするときに愛用しています。
Q28. 仕事とは関係のない趣味、娯楽はありますか?
海釣り。たまに行って、釣った魚を自分でさばいて食べる。楽しいですよ、冬は行ってないけれど。実家が鹿児島の魚屋だったから、幼い頃から魚は好きですね。
Q29. 好きな移動手段、乗り物は何ですか?
基本は自分の車ですが、最近は渋谷区の「ハチ公バス」がすごく好き。今日、新宿のオフィスから来るのにも乗ってきました。100円で乗れるしコンパクトで、結構住宅街の「痒いところ」にも停まってくれるんです。日中乗ると、僕しか乗っていないタイミングもあったりして。シティボーイにふさわしい乗り物だと思いますよ。
Q30. ふとした時に思い出す、自分が気に入っている一文やルールはありますか?
鳥取の、「妙好人」と言われた因幡の源佐という方の「ようこそ、ようこそ」という言葉。お寺の石碑なんかにも刻まれている言葉なんですけど、すごく好きです。嫌なことも良いことも両方あるから、すべてを「ようこそ」と受け入れるという教えですね。因幡の源佐は、家に泥棒が入ったときに泥棒を手伝ったそうですよ(笑)。面白いですよね。
Q31. 小腹を満たしたいときに家で作るものはなんですか?
おにぎりかな。家では土鍋でご飯を炊いているので、冷凍しておいたご飯で塩おにぎりを作ります。夏場なら、鹿児島のスーパーで100円くらいで売っているローカルな「喜入のところてん」が大好きで、冷蔵庫に常備してポン酢とからしをかけて食べます。あとは実家の近所の、万世ストアというローカルスーパーが作っている「マーちゃん鶏刺し」。凍った生の鶏肉を鰹節みたいに極薄にスライスしたもので、半解凍の状態でわさび醤油で食べるとめちゃくちゃ美味いんですよ。
東京のもので小腹を満たすなら、上野にある『つる瀬』の「むすび梅」というおこわ。一口サイズの三角形のおこわがアルミ箔に包まれていて、新幹線とかでサッと食べるのにすごくいいです。
Q32. 友人の家を訪ねるときの定番の手土産は?
お酒を持っていくことが多く、一番は鹿児島の芋焼酎ですね。白石酒造の「天狗櫻」か、大和桜酒造の「大和桜」のどちらかをよく持っていきます。おじさんたちが、焼酎のお湯割りに金柑をちょびっと絞るのを見て真似たりしたこともあります。あとは鹿児島に帰省したタイミングなら、カツオの腹皮やパッションフルーツなど、地元の季節のものを送ったり持っていったりするとすごく喜ばれますね。
Q33. つい集めてしまうものがあれば教えてください。
爪切り、歯ブラシ、歯磨き粉は、旅先で忘れてしまい現地で買うので自然と集まっちゃってますね。インテリアだとスツールです。ほとんどがヴィンテージ。テーブルにもなるし座れるし。あとは旅先で見つけたBOXや雰囲気のある木のお盆なんかを見つけると、つい連れて帰ってしまいます。
Q34. 定期的に通うお気に入りの旅先と現地での過ごし方について教えてください。
海外だとオーストリアのウィーン。『タスヤード』を始めるきっかけになった「カフェ シュペール」という古い喫茶店に行って、その地の日常感を味わうのがすごく好きです。ずっと扱っている〈カール・オーボック〉の工房を訪ねたり、蚤の市を見たり、歩いていて楽しい街ですね。
今年の夏は、清澄白河のヴィンテージショップ『stoop』の関(直宏)くんや、金沢の『NOW』の梨野(雅揮)くんら若い友人たちと一緒に、アメリカへの買い付けツアーを企画しています。僕の誕生日に合わせてメキシコにも行って、みんなでメスカルやテキーラを飲んでどんちゃん騒ぎしてから、また買い付けをして帰るというのを楽しみにしています。
Q35. 海外旅行に必ず持っていく、こだわりの持ち物があれば教えてください。
雑誌『モノクル』が〈ポーター〉と作ったカーキ色の折りたたみ式ボストンバッグは、使い勝手が良くて15年くらい使っています。スーツケースは〈リモワ〉のようなハードケースではなく、〈フィルソン〉のキャンバス地の「ローリングダッフル」というソフトキャリー。荷物受け取りのときに自分のものだとすぐわかるし、何より僕は「ソフトケースでも中の割れ物を壊さない梱包術」に自信があるので。その梱包に欠かせないのが、梱包ラップ2本とジップロック。友人宅に泊めてもらうことも多いので、ピローケースを行った先の国で買うんですよ。旅の終わりに汚れた洋服を入れるのにもちょうどよくて、よくできているなと思いますね。
Q36. シティボーイにぜひ行ってもらいたい海外のお店をひとつ挙げるとしたら?
アメリカのパームスプリングスにある『マーケット・マーケット』ですね。昔の巨大なスーパーマーケットの跡地を改装した真っ白な巨大空間で、キュレーターがいて、古着、ヴィンテージ家具、アートギャラリーなどを壁なしで一堂に販売しているんです。にもかかわらずレジが1個しかないという(笑)。アメリカ人にしかできないキュレーションで、行くと誰もが1時間は出てこられなくなるくらい、本当に素晴らしいお店ですよ。
Q37. 流行っていないけれど、個人的に好きな店、おすすめの店はありますか?
福岡にある花屋の『ブルーモ』ですね。店主の審美眼が素晴らしくて、空間の作り方からセレクト、主催するイベントまで本当に素晴らしい。もう一つは下落合でメキシコ雑貨と植物を扱っている『Hljóð(ヒュウド)』。どちらも自分の目で丁寧に物を選んでいる、いいお店ですね。
Q38. ずっと買い続けている、人にもおすすめしたい日用品、食品はありますか?
〈ケメックス〉のコーヒーメーカーは使い続けていますね。食品なら、旅先で必ず買ってくるその土地のコーヒー豆。出張に行くたびに4つくらい持ち帰り、オフィスのスタッフみんなと飲んでいます。調味料だと、かつてサンフランシスコにあったレストラン『カミーノ』が作っている「赤ワインビネガー」。残ったワインをウイスキーの樽で熟成させて造られていて、サラダにかけるだけで本当に美味しいです。あとは日本の丁子屋の「なごみ酢」も常備していて、これも野菜にかけるだけで最高ですよ。
Q39. 普段の生活でルーティンがあれば教えてください。
朝起きて、その日1日分のコーヒーをきちんと淹れること。それを水筒に入れてオフィスや現場へ持っていくのは必ずやっています。あとはフルーツが好物なので、朝に食べるくらいですかね。
Q40. 最近、やめてよかったと思う習慣はありますか?
極力タクシーに乗らないようにしています。移動にはコミュニティバスを使ったり、1駅や2駅なら積極的に歩く。、歩く距離を意識的に増やして、今は1日平均で1万3000歩くらい歩いていますね。理想は1万5000歩まで頑張りたい。
Q41. お気に入りの蕎麦屋を教えてください。
上野にある老舗の『翁庵』。イカのかき揚げとネギが入った温かい汁に、冷たい蕎麦をつけて食べる「ねぎせいろ」が、とっても美味しくて。他のメニューもどれも好きですね。
Q42. お気に入りのパン屋を教えてください。
渋谷『ヴィロン』や家から近い『塩見パン』が好きですね。僕のオフィスから近いこともあり、普段から通っています。
Q43. お気に入りの喫茶店、またはカフェを教えてください(好きなメニューは?)
神宮前の近くにある老舗の『J-COOK』。長年通っていて、決まってブラックコーヒーか、時々カプチーノを飲んでます。それと、幡ヶ谷にある『パドラーズコーヒー』。店主の松島大介くんに会いに、よく行きますね。
Q44. お気に入りのバーと、いつも最初にオーダーする飲み物は?
一番の行きつけは、新宿にあるレコードバー『ベルベットオーバーハイム d.m.x.』です。もう10年以上も焼酎のボトルをキープさせてもらっています。最初にオーダーするのは、それのロックです。
Q45. お気に入りの街と、その街でのお気に入りのはしごルートは?
長野県の上田。昼頃に着いたらまず『日昌亭』で絶品のあんかけ焼きそばとワンタンスープを食べて、その近くにある映画館『上田映劇』へ。入り口のスタンドでコーヒーを買い、それから僕が設計を担当した『アーカンソー』という洋服屋に寄る。その後『みすゞ飴本舗飯島商店』でお土産を買って、夜は大好きなレストラン『Fika』で過ごすのが上田のコースですね。
Q46. 普段の週末の過ごし方を教えてください。
日曜日の朝8時ごろに骨董市に行きます。東京近郊だと、毎週どこかしらで開催されていますよね。この間も、有楽町の「大江戸骨董市」に行きました。元気なときは車に乗って川越や富岡八幡宮まで行くこともあります。骨董市を回った後は、友人たちが開催しているエキシビションやイベントを見て回る、というのが定番の過ごし方ですね。
Q47. いいお店の条件とはなんだと思いますか?
オーナーのキャラクター性が一番大事かなと思っています。「お店上手な人」というタイプがいるんですよ。その人柄と、扱っている品物や空間が綺麗に調和しているようなね。効率を考えたら絶対にやらないような、「こんな遠くまで行ってコレを仕入れてきたんかい!」という無駄も含めた情熱が、物に乗り移っているんです。そういう面白い雰囲気を醸し出しているインディペンデントなお店には親近感を感じるし、彼らの商売が上手くいくように、僕らもインテリアデザイン以外の仕事もお願いするとか、何かしら応援したいといつも思っていますね。
Q48. いま「都会的」という言葉を聞いたときに、思い浮かぶのはどんなことですか?
都会に住みながらも、ローカルの価値をきちんと考えられるバランスを持っていることだと思います。僕らも都会でデザインなど色々なことを表現する立場ですが、逆にローカルのバックグラウンドがないとできないことだったりするから。都会的なビジネスの感覚を持ちながらも、暮らしの根底にはローカルな視点を持っている、そのバランス感覚を持つことが「都会的」なことなんじゃないかなと思いますね。
Q49. あなたにとって東京らしさを一番感じる場所を教えてください。
駅かな。新幹線で東京駅に降り立った瞬間や、今日みたいに北参道駅のエスカレーターを上るとき、「東京に帰ってきたな」って思います。あとは夜に友達のワインバーに行くと、世界中からいろんな人が集まっていて「東京だな」と思いますね。
場所で言うと『代官山ヒルサイドテラス』もそうです。僕らが『ザ・コンランショップ』を出店するとき、競合でハイブランドのオファーもあったんですが、地主の朝倉(健吾)さんが、経済的な収入ではなく僕らの文化的な提案を選んでくれました。そういう大人のチョイスができる街こそが、本当の東京らしさだと思いますね。
Q50. あなたがシティボーイだなと思う人物は誰ですか? あなたにとってシティボーイとはなんですか?
スタイリストの山本康一郎さん。康一郎さんの話はいつも勉強になるし自分にはない感覚があって、こんな感覚を持ちたいといつも思わされる。絶対に追いつけない何かがある人。他方で、地方のローカルを一度ちゃんと体感して、独特のバランス感覚を持ったまま、ユーモア持って東京で活動していたスタイリスト故石川顕さん。都会と地方、どっちにも行けるキャラクターを持っている人。都会的な感覚があることで、ローカルの魅力を新しく掘り起こすことができる。この2人のバランスから得たことに、僕にとってのシティボーイの何かがあり続けています。
2026年8月5日

