5月になったらサンダルで美術館へ。
IL BISONTE × ISLAND SLIPPER
2023.05.26(Fri)
photo: Tatsunari Kawazu
styling: Kazuro Sanbon
grooming: Narumi Tsukuba
edit: Koji Toyoda
special thanks: Setagaya Art Museum


5月は意外と暑い! それもそのはず、晴天続きのこの時季から梅雨入りまでを暦では初夏と呼ぶのだ。この季節になると、夏用に購入していたサンダル、ショーツやスラックスを登板させたくなって、フライング気味に部屋であれこれコーディネートをしてしまう。すると決まって日差しを浴びたくなってくる。さて、どこへ行くか? いきなり海や山は大袈裟な気がするので、いつも足を運ぶ美術館くらいがちょうどいい。例えば、公園の中にひっそりと佇む「世田谷美術館」とか。


ちなみにこのサンダルは、フィレンツェの老舗レザークラフトブランド〈イル ビゾンテ〉と、レザービーチサンダルの代名詞〈アイランドスリッパ〉のコラボレーション。目を引く鼻緒は〈イル ビゾンテ〉らしいヌメ革のカラーを再現していて、ブラックソールとのコンビネーションも抜群。ビーサンといえど、品良く見えて、近頃、再燃中のトラッドな装いにピタリとハマってくれる。もちろん足に吸い付くようなフィット感で、美術館までの道のりも館内の散歩もスイスイ。


余談だけど、〈イル ビゾンテ〉創業者のワニー・ディ・フィリッポは、1800〜1900年代の絵画をコレクションするアートコレクターらしい。だから余計に、っていうのは気のせいかもしれないけど、今日見た『山口勝弘と北代省三展 イカロスの夢』はとても心に残る展示だった。こんな思わぬ素敵な出合いや、強い日差しを経て、夏が終わる頃には、足にも馴染んでいき、きっと相棒のように手放せない存在になっているはずだ。世田谷美術館の名物土産、アンリ・ルソーの金太郎飴のように。

インフォメーション
IL BISONTE
イル ビゾンテ ☎︎0120・610・293
Instagram
https://www.instagram.com/ilbisontejapan/
Official Website
https://www.ilbisonte.jp/