カルチャー

【#1】松本移住、26才古物商のお話①

2022年12月18日

みなさん、はじめまして。
アリサカです。

2021年6月、25年間生活していた東京を離れ、長野県松本市に移住。
2022年12月、気づけば古物商、26才。

そういう類のお話。

ついこの間のできごと。
12月3日土曜日。
松本PARCOに”POPEYE CAR”がやってきた。
11月中旬。
iPhoneのカレンダーに”POPEYE CAR みにいく”とメモ。
カレンダーに書いて満足してしまうこともありますよね。
今回はPOPEYE CARが上陸していることをしっかり記憶、いざLet’s go。
POPEYE Webのみなさんにご挨拶。
気づけばコラムを書かせていただく次第、ありがとうございます。

お婆ちゃん子だった僕。
ご縁をものすごく大切にしてきた95歳のお婆ちゃん。
彼女から受け継いだ素敵な癖。

”お釣りで貰う5円玉(ご縁)を貯める!”
”5円玉を使うのはお賽銭の時だけ!”
”お地蔵さんにはしっかりお辞儀!”

という僕の決まりごと。
今回も素敵なご縁に恵まれました。

ではでは、計4回にわたってのコラム、よろしくお願いします。

12月12日月曜日。
店主以外誰もいない静かな喫茶店の2階。
心地よいジャズが流れているけどそういう気分じゃない時もあって。
流行りのサブスクでハウスミュージックをボリューム1で流している。
イヤホンを忘れてだいぶ後悔。
パソコンを弾く音が響かないようにスローモーションで文筆中。

さて、松本市の温泉街に居を移して1年と半年。
寒さのせいか、湧き出る温泉のせいか、道路の排水溝の隙間から湯気がもくもく。
縄張り争いに優勝した猫もそこでどっしり休憩中。
轢かれないでね、頼みます。
僕はいま、ここに拠点を移して”古物商”をしている。

”26歳”

いろいろあってこの年で古物商をやり始めた。

”古物商”

ちょっと胡散臭く思われがちだから、誰かに説明する時は”古物のセレクトショップ”と言葉を選ぶ。

今回は、僕の古物商としての活動をご紹介。
お店の屋号は、

”偏集舎”

セレクトしたモノを”エトナルモノ”と呼んでいる。
ギャグくさいけど、

”えっ!?と驚くモノ”
”絵に(と)なるモノ”

を掛けた造語。
総じて、「エトナルモノを偏って集めるモノ舎(意:仮り小屋)」という意味。

もともと建築やグラフィックの勉強をしていたからか、色とか形に特徴があるモノをセレクトしがち。
オブジェ、花瓶、彫刻。灰皿とカップアンドソーサとかも。

まだ実店舗はないので、イベント出店とオンラインストアが偏集舎の主な活動。

イベント出店。
ただアイテムを陳列するのは自分の趣味ではないから、
アイテム同士を組み合わせたり、アイテムを逆さにおいたり、
いろいろな見せ方をするのが好き。
本来のモノの機能をいったん忘れて、違う角度で提案したり。
僕が子供の頃に流行った、球をゴールに運ぶ球体の形をした迷路ゲームをやっている姿みたいに、アイテムと向き合う。
60年代から70年代のデザインムーブメントの”もの派”の影響も少なからずあったりする。

オンラインストア。
ユーモアを大切に。
自分なりのユーモアの解釈。

”真面目さ”と”おふざけ”のバランス感。

建築学生の頃から写真が好きだった。
グラフィックパースの提出も必須だったからフォトショップも好きで弄くり回した。
そんなこんなでアイテムの”イメージ”はしっかり”真面目”に格好よく。

読書はそこまで得意じゃない方。
日常会話の中で聴く言葉の言い回し、広告のキャッチコピーとかには目がいった。
面白い言葉、文脈が好き。
そんなこんなでアイテムの”紹介文”はしっかり”おふざけ”して抜け感を。

といった感じで偏集舎の活動だったり、考えていることを少し紹介。

最後に、
6月10日金曜日。
偏集舎として本格的に活動を始めた。
今日でだいたい半年が経った。
あっという間の6ヶ月間。
たくさんのイベントに参加したり、POPUPも開催した。
全国色々な場所に赴き、買い付けもした。
色々な出会いがうまれた日々だった。
この場を借りて、偏集舎と関わって下さった方々に感謝します。

そして、ここまでこのコラムにお付き合いいただきありがとうございます。
初めて”偏集舎”のことを知ってくださった方がほとんどかと。
もし興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、
Instagramやオンラインストアに遊びにきてくださいね。

初回はこのあたりで終わり。
次回以降は、古物商としての活動(イベントや買い付けでのできごとetc.)とか、東京時代からこれまで、そして今後のお話もできればなと。

ではでは。

プロフィール

有坂宗大

ありさか・そうだい|1996年、東京都生まれ。古物商。早稲田大学文化構想学部卒業の後、建築学科に進学。在学中、富ヶ谷のCafe&Bar「CALLAS」のバーテンダー、「Graphpaper」のショップスタッフとして働く。卒業後、長野県松本市に移住。市内のセレクトショップ立ち上げに携わる。現在は、古物屋『偏集舎』として古物商を営む傍ら、マーケットイベントの企画運営や企画展「Interaction of Color -配色の設計-」の主催、また市内のコーヒーショップで珈琲を淹れている。翌2023年春、松本市内でギャラリーを運営予定。

Instagram
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Online Store
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