特集「お久しぶりです、京都。」
NO.908
2022.11.09(Wed)
「もう全然行けてないな〜」っていう人も多いでしょ?
『ポパイ』も実に5年ぶりの京都特集です。
今回も街の中に編集部を作るくらいの勢いでお邪魔してきました。
老舗や伝統といった変わらない京都にもやっぱりグッときたし、
まったく新しい京都も相当たくさん見つけて楽しんできたよ。

まずは取材のダイジェストとして作ったシティマップを見てほしい。
ギュウギュウになったけど、これでもまだほんの一部だ。
左京区の出町柳から修学院のあたりには若い動きがたくさんあったし、
相変わらず面白いモノが多い浄土寺に、グラフィカルなこの街の芸術。
あと、北野白梅町あたりのドープさは新発見だったなぁ。
平安蚤の市で謎いオブジェの数々と対話しよう。 出店者もお客さんも若い人が多く、学園祭的なノリで雰囲気良く買いやすい平安蚤の市。 名店のDNAを継ぐ『ha ra』の鉄板サンドイッチはぜひ食べてほしい。 京都在住の木工作家・荘司晶さんの鍋敷きは「結び」という日本古来の装飾がモチーフ。 浄土寺に工房を構え、銅を使った鍋やドリップポットを作る若きクラフツマンの中根さん。
古道具店『itou』が作ったオリジナルブロダクト第1弾が「ニョロニョロ棒」だ。 著名な寺院でも使われる林龍昇堂の焼香。洒落た箱の文字はご主人によるもの。 京都好きの大人に行くべき名店を聞いたら必ず名前の上がる『余志屋』。 進化を遂げまくる『VOU / 棒』という名のオルタナスペース。 『旅館 花屋』に泊まったら、朝ごはんはお部屋で、庭を眺めながら。
未知のバー体験なら、魔法使いの住むお屋敷のような『レスカモトゥール バー』へ。 柚木沙弥郎さんのタペストリーと過ごす『Ace Hotel Kyoto』には一度は泊まってみたい。 古いものに新機軸の価値をつけていく『ものや』も新しい取り組みを始めていた。 何で? と思うかもしれないけれど、京都の街でいまアツいのが韓国料理だ。 ギャラリー『haku kyoto』のディレクターを務める渡邊さんは京都きっての男前だ。 和菓子と一緒に茶器でコーヒーを出すお店など、京都の喫茶文化の奥行きは広かった。
いつか作ってみたい、『履物関づか』のオーダーメイドの草履。 古いものから新しいものが生まれることを学んだ『重森三玲庭園美術館』。 古道具をフォルムを色で捉え、オブジェとして提案する浄土寺の『bild』。 冬の京都はあんかけなのだ。炒飯にもご覧の通り、卵白の中華あんをとろり。 過激な編集が光る台湾の写真雑誌『VOICES OF PHOTOGRAPHY』なんて初めて見たぞ。
北野天満宮横の洋菓子店で見つけた画家・今井麗さん作の包装紙。 牛肉文化のこの街で生まれた「肉割烹」。背筋を伸ばして1度は訪れてみたい。 寺町通で出合った古伊万里藍九谷の染付けのお皿がどうしても欲しくなった。 京都で魚といえば川魚。古くからのこの文化を割烹のカウンターで体験しよう。 鶏肉を「かしわ」と呼び、愛する京都では親子丼もまたソウルフード。 京都でしたいころ、そればぼんやりすること。例えば『無鄰菴』の美しい庭を眺めながら。
巻頭のファッションページは「人に教えてもらった京都」。
五条楽園、祇園、寺町通、二条大橋あたりに岡崎、そして西陣と北野天満宮周辺。
たくさんの京都の人に話を聞いて、教えてもらった、この街の過ごし方を紹介します。
何度も通うほど定番になるいい店は大抵、誰かが教えてくれた店なのだ。

やりたいことたっぷり。50ページのシティガイド。
さてさて、京都駅に到着。今度の旅では何をしようかな?
叡電沿いや浄土寺あたりの気になるエリアはもちろん散策するとして、平安蚤の市にも行ってみたいし、桂離宮や重森三玲庭園美術館の伝統的なデザインも気になる。歩き疲れたら、日本庭園を眺めてぼんやりするのもいいし、喫茶店で深煎りのコーヒーで一息つくのもいいな。夜はカウンターで京都らしいご飯を食べたら、ちょっと夜更かしして良い音楽のかかるバーにも出かけてみよう。
この秋、京都でやりたいこと、行きたい場所、全部詰め込みました!




22人の京都通が本気で薦める、「僕の京都案内」。
京都を歩くなら、やっぱり信頼できるガイドが必要だ。
尾上右近、W.デーヴィッド・マークス、中原慎一郎、おいでやす小田、Bose、田中知之(FPM)、奥野修、山下賢二、川島明、河内タカ、南貴之、堀部篤史、渡辺直人、藤澤進太郎、サイトウJxJxジュン、テリー・エリス、関祐介、西條茜、ホームカミングス(※敬称略)。
この街を愛する22人に本気のオススメを教わってみよう。

京都イートアップガイド。
暖簾をくぐるあのドキドキや、帰り際の幸せな「おおきに〜」。
京都は食のワンダーランド。何度でもお邪魔したい12テーマ50軒。
