PROMOTION
STONE ISLAND
THE ARCHIVES 1982-2019
2022年11月1日
photo: Kazuharu Igarashi
text: Kosuke Ide
2019年12月 872号初出
「テクノロジーブランド」37年の歩み。
本誌2018年10月号「みんなのマイ・ウェイ」特集でイタリア、エミリア=ロマーニャ州ラヴァリーノにある本社工場を直撃取材、「まさしく〝マイ・ウェイ〟を走り続けてきた『カルト・ブランド』」と紹介してから約1年。直後に東京・青山に旗艦店もオープンし、ここ日本において認知も人気も急激に上昇しつつある〈ストーンアイランド〉の存在は、もはや「カルト」と聞いて想像する「少数の熱狂的支持者」みたいなイメージを遥かに凌駕している。何せ、旗艦店は世界に25店舗を数える。堂々たるメジャーブランド。とはいえもちろん、このブランドが行う一挙手一投足をも見逃すまいと、熱い視線を注いでいるコアなファンたちが世界中にいるってことにはやっぱり間違いない。そんな〈ストーンアイランド〉が今年9月、実にその37年分に及ぶアーカイブをイタリアから引っ提げてやって来た。原宿・バツアートギャラリーで行われた『STONE ISLAND SELECTED WORKS – AN ARCHIVAL EXHIBITION』は、過去の2万点に及ぶというアイテムの中から厳選された45点を展示した、通常はまずお目にかかることのできない希少な歴史的プロダクトが並ぶイベントだ。その会場で、イタリア本社からやって来たオーナー兼クリエイティブディレクター、カルロ・リヴェッティと1年ぶりの再会。相変わらずエネルギッシュなカルロに「5点ほどアイテムを選んで解説してもらえないか」と依頼すると、「難しいね、全部好きなんだよ!」と笑いながら快諾してくれた。
しかし、このブランドの歴史の長さを考えれば、カルロの葛藤も無理はない。1982年、まだ「ストリートブランド」なんて言葉が広く使われ始める前のこと。同ブランドの創設者であり伝説的デザイナー、マッシモ・オスティが最初のコレクションで発表したのは、トラックの幌に使う生地をアウターウェアに転用した「TELA STELLA」だった(もちろん、今回のイベントでも展示されている)。モードファッションの国・イタリアに突如として現れた、独創的なウェアの革新性に最初に反応したのは、ミラノを中心に当時、増え始めたアメリカンカジュアルウェアを好む若者たち。「パニナリ」と呼ばれた彼らのムーブメントが、〈ストーンアイランド〉のスタートダッシュを支えた。その後、’80 年代後半にはイギリスの若く熱狂的なサッカーファン「カジュアルズ」に強く支持されるようにもなった。つまり、このブランドの成長とヨーロッパのユースカルチャーの間には大きな関係があったってこと。
「といっても、それは〈ストーンアイランド〉が常にそうした特定の層の人々に向けた商品を作ってきたという意味ではないんだ」
そうした過去の歴史を物語るアーカイブを前にカルロは言う。
「40年近くもブランドをやっているから、時代ごとに色々な商品を作ってきたけれど、我々には常に一貫していることがある。それは、決して〝ショートカット〟することなく、徹底して研究し、実験を繰り返して革新的なプロダクトを作り続けること、そして、マーケットの嗜好に合わせてものづくりをしないこと。だから、年齢層でユーザーを分けるという考え方もないんだ。支持者は12歳にも、63歳にもいる。我々の目指すものづくりに、高いモチベーションを感じてくれる人たちだね。長く続けているブランドなのに今も若い人たちに人気があるので、『一体どうやったんだ?』なんて聞かれるけど、秘密はないんだ。我々がやっていることはずっと変わってないんだからね。実験を続けるその姿勢を、若い人たちが評価してくれた。それは本当に嬉しいことだよ」
昨年、本誌が取材したとおり、イタリア本社はまさしく「研究所」と呼ぶべき、素材と加工の実験工房だ。ポリエステルにステンレススチールを混紡した電磁波を避ける素材や、感熱樹脂膜の特殊加工を施し、外気温に応じて表面の色彩が変化する素材。微小なガラス粒子を高密度にコーティングさせることで、光を反射して輝く素材。熱転写プリントからレーザー処理まで、〈ストーンアイランド〉の工房でこの37年の間に行われたあらゆる実験によって生まれたプロダクトの数々を眺めていると、それらがこのブランドの持つ変わらないスピリットの〝生き証人〟であることがはっきりと伝わってくる。これだけ長い間、コンセプトを一切ぶれさせずに貫き続けるブランドは、世界を見渡してもそうないだろう。
「我々はファッションブランドよりも、テクノロジーブランドと呼ばれるべきかもしれないね。今回のイベントのメインビジュアルに月の写真を使ったのは、僕らは〝アパレルの世界の宇宙飛行士〟みたいなものだと思っているからなんだ。〈ストーンアイランド〉の月面着陸、ってところだよ」
〈ストーンアイランド〉はここから始まった。
01/TELA STELLA
SEASON: 1982 SS MODEL: 45402

02/TELA STELLA
SEASON: 1983 SS MODEL: 65405

03/JOCK-23
SEASON: 1983-84 AW MODEL: 75436

04/PIGMENT PRINTED REP
SEASON: 1987 SS MODEL: 45470

05/GLAZED SILK LIGHT
SEASON: 1987-88 AW MODEL: 554710

06/RASO GOMMATO BLACK COVER
SEASON: 1988 SS MODEL: 654B10

07/NYLON RIPSTOP COVER
SEASON: 1988-89 AW MODEL: 754503

08/ICE JACKET CAMOUFLAGE THERMOSENSITIVE FABRIC
SEASON: 1990 SS MODEL: 054F05

09/GLAZED SILK LIGHT
SEASON: 1992-93 AW MODEL: 17154303

10/NYLON MICRO RIPSTOP – COTTON JERSEY
SEASON: 1996 SS MODEL: 24156585

11/LINO GOMMATO REVERSE COLOUR PROCESS
SEASON: 1998 SS MODEL: 28154P49

12/LAMINATE – NOC 1
SEASON: 1999 SS MODEL: 30154C41

13/PURE METAL SHELL – BRONZE
SEASON: 1999-00 AW MODEL: 331154T43

日本の先端テクノロジーが詰まったジャケット。
14/PURE METAL SHELL – SILVER SPRAY
SEASON: 1999-00 AW MODEL: 31154U39

15/MICROFELT TRANSPARENT COVER
SEASON: 2000 SS MODEL: 3215M322

16/KEVLAR®
SEASON: 2000-01 AW MODEL: 3154031

17/MONOFILAMENT CAMO
SEASON: 2001-02 AW MODEL: 35154C48

珍しい「転写プリント」で色付けしたニット。
18/SUBLIMATION POLY KNIT
SEASON: 2001-02 AW MODEL: 35155L59

19/MONOFILAMENT-S
SEASON: 2002-03 AW MODEL: 37154316

20/ –
SEASON: 2002-03 AW MODEL: –

21/TYVEK® SHIELD
SEASON: 2003 SS MODEL: 38154225

22/COMPACT
SEASON: 2003-04 AW MODEL: 39154N40

23/POLYESTER MESH DOWN
SEASON: 2003-04 AW MODEL: 39154E36

24/OPAQUE NYLON TELA 30GR/DIAGONAL COVER
SEASON: 2005-06 AW MODEL: 43154C24/4315G083

25/DAVID-TC
SEASON: 2006 SS MODEL: 44154335

26/OPAQUE NYLON TELA
SEASON: 2006-07 AW MODEL: 45154H24

27/DAVID-TC SUBLIMATION PRINT
SEASON: 2007 SS MODEL: 46154C44

新旧の素材と加工を融合させたウェア。
28/PRISMATIC SILK
SEASON: 2008 SS MODEL: 4815M647

29/TYVEK® SHIELD WITH PRINT IN AN AVALANCHE NO SINGLE SNOWFLAKE FEELS RESPONSIBLE
SEASON: 2008 SS MODEL: 4815MA68

30/GRAPHITE KNIT
SEASON: 2009-10 AW MODEL: 51155MC8

31/VENTILE® GHOST PIECE
SEASON: 2011 SS MODEL: 541543531

32/MUSSOLA PRISMATICA
SEASON: 2012 SS MODEL: 56154132

33/G04XF STONE ISLAND MARINA_HEAT REACTIVE_THERMO SENSITIVE MATERIAL
SEASON: 2014 SS

34/RASO HAND PAINTED TORTOISE SHELL
SEASON: 2014-15 AW MODEL: 43565

35/RASO GOMMATO REVERSE COLOUR PROCESS
SEASON: 2015 SS MODEL: 70738

36/POLYPROPYLENE TELA
SEASON: 2015-16 AW MODEL: 40534

37/POLY COVER COMPOSITE + POLY FUR SILVER DETACHABLE LINING
SEASON: 2015-16 AW MODEL: 491Y1

38/POLYPROPYLENE DENIM
SEASON: 2016-17 AW MODEL: 42334

39/TELA NYLON DOWN WITH DUST COLOUR FROST FINISH
SEASON: 2017-18 AW MODEL: 70253

サーモ技術を初めてニットに応用。
40/ICE KNIT CREW NECK
SEASON: 2017-18 AW MODEL: 547B4

41/GARMENT DYED PIXEL REFLECTIVE
SEASON: 2016 SS MODEL: 45546

独自の技術を詰め込んだ先鋭的一着。
42/LASERING ON LIQUID REFLECTIVE BASE
SEASON: 2016-17 AW MODEL: PROTOTYPE RESEARCH_SERIES 01

43/GARMENT DYED DYNEEMA®
SEASON: 2017 SS MODEL: PROTOTYPE RESEARCH_SERIES 02
44/EXTREME COMPACTING PROCESS ON NYLON BASE
SEASON: 2018 SS MODEL: PROTOTYPE RESEARCH_SERIES 03

45/MANUAL FLOCKING ON NYLON METAL GRID-OVD
SEASON: 2019 SS MODEL: PROTOTYPE RESEARCH_SERIES 04

インフォメーション
ストーンアイランド
◯東京都港区南青山5-5-4 ☎︎03・6427・6148 11:00~20:00 無休
Official Website
https://www.stoneisland.com/
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