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〈KARHU〉を履いて、憧れのフィンランド探し。
2022年10月11日
photo: Takuto Yamasaki
styling: Takayuki Tanaka
grooming: Narumi Tsukuba
edit: Koji Toyoda
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フィンランドと聞いて、何を思い浮かべる? アルヴァ・アアルトやイルマリ・タピオヴァーラなど巨匠たちの北欧家具? アキ・カウリスマキ監督の心に沁みる映画? それともトーベ・ヤンソンが手掛けるアニメ「ムーミン」? あ、チカーノソウルの名手、ボビー・オローサもいたっけ。と、北欧の中ではだいぶ地味めな存在感ながらも、改めて思い返してみると出てくる、出てくるフィンランド産。だいぶ遠いお国かと思いきや、意外とシティボーイ&ガールの暮らしに密接なんだよなぁ。
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そこにもう一個付け加えてほしいのが、〈カルフ〉のスニーカー。日頃からセレクトショップをパトロールしまくる君たちならば、一度や二度は見かけたことのある、熊がトレードマークのスポーツブランドだ。その歴史は古く、創業は1916年。もともとは地元で採れた白樺をスキー板や槍などに加工することから始まったんだけど、1950年代にはフライングフィンズとよばれたスポーツ選手たちがKARHUの靴を履いて大活躍。日本でいう〈アシックス〉や〈ミズノ〉のように、フィンランドでは、誰でも知ってるスポーツブランドなんだって。モデルのジャックスが履いているのは、「FUSION2.0」と「LEGACY96」というモデル。ともに1996年に発売された名品を、アップデートしたものなんだけど、レトロクラシックなルックスは、僕たちの暮らしに欠かせないフィンランドプロダクトに通ずる格好よさ。分厚いソールもクッション性抜群で、日々の相棒にぴったりじゃない?
って、〈カルフ〉を履いていたら、フィンランドのことがもっと知りたくなった。サルミアッキで悶絶し、ククサのカップでコーヒーを飲みながら、ブラックメタルに身を委ねる。フィンランドは奥ゆかし。いつかヘルシンキの土を踏むその日まで、Kaipuu(フィンランド語で、憧れ)を熟成しよう。
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右下/このクマの置物は、実は貯金箱。「ノルデア銀行」がノベルティとして配っていたものを復刻したものとか。北欧雑貨屋などで頻繁に遭遇。
左上/北極圏も近いラップランド地方では、8月下旬から4月にかけてオーロラを拝むこともできる。いつか行ってみたいなぁ。
左下/鳥のような姿をした花瓶は、フィンランドのガラスメーカー〈イッタラ〉製。デザインは、あのカイ・フランクと並ぶガラス細工の名匠ティモ・サルパネヴァによるもの。この名前を覚えておこう。 ¥38,500(フレッシュサービス ヘッドクオーターズ☎︎03•5775•4755)
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右/アルヴァ・アアルトが1933年に製作したキング・オブ・スツール「スツール60」。エポックメイキングなデザインだけに組み立ても簡単。〈アルテック〉のポスター ¥4,950(アルテック ☎︎0120・610・599)
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右/北極圏に近いラップランド地方に住む先住民、サーミ人が手作業で作る伝統工芸品のククサ。白樺に自然にできた瘤をくりぬいて作られる素朴な代物だ。正真正銘のフィンランド産を探すのはだいぶ難しくなったが、銀座一丁目の『北欧の匠』では、老舗「コイヴマー」社のものがいろいろ選べる。何でも彼らは大切な人にギフトとして贈るそうだよ。ククサカップ「K011」(190cc)参考商品(北欧の匠☎️03・5524・5657)
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Moi moi!(じゃあね!)
インフォメーション
KARHU JAPAN カルフジャパン
発売中の全モデルが実際に履けるKARHU TOKYOが2022年9月に千駄ヶ谷にOPEN!
試したモデルは、japan.karhu.comにて購入可能だ。
Instagram
https://www.instagram.com/karhu_jp
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