アイリッシュウイスキーを知っているかい?
JAMESON
2022.08.09(Tue)
photo: Naoto Date
illustration: Adrian Hogan
text: Rio Hirai
アイリッシュパブを訪れたD.A.N.の3人。
スムースな味わいの“ジェムソン・ソーダ”が、飲めば飲むほど気になってきた。

店主のウィリアムさんは、櫻木さんと同じくトッテナム・ホットスパーFCサポーターだそうで大盛り上がり。
代々木のアイリッシュパブ『アン ソラス』に集まったのは、この夏もフェスやライブに大忙しのD.A.N.の櫻木さん、川上さんと市川さん。飲んでいるのは、アイルランド生まれのウイスキー「ジェムソン」にソーダを加え、爽やかな香りとスムースな味わいをカジュアルに楽しめる「ジェムソン・ソーダ」だ。普段から酒を酌み交わすことも多いという3人は、アイリッシュパブの文化とアイリッシュウイスキーにも興味津々。アイルランド人店主のウィリアム・ライアンさんといつの間にか仲良くなっていた。
「パブにはイギリス留学中に、よく通っていました。現地の人にとってパブは生活に馴染んだ場所で、近所にみんな行きつけがあるみたい。僕も、フィッシュアンドチップスがすごく美味しい店を見つけてそこで一杯飲むのが習慣でしたね」(櫻木さん)
「アイルランド人にとってアイリッシュパブは身近な存在。地域のコミュニティセンターのような役割も担っていて、老若男女集まってはスポーツの話をしたり、インフラの話をしたり……。常連客と観光客も関係なく交じり合って、いつの間にか仲良くなっていることも」(ウィリアムさん)
そんなとき、人々が飲んでいるのはアイリッシュウイスキー。アイルランド島内で製造され、3年以上木樽(バレル)で熟成されたものだけがそう呼ばれている。地元の人にとっては、どんなお酒なのだろう。
「雑味がなく、爽やかな良い香りで幅広い人に受け入れられています。なかでもジェムソンはアイルランドでは誰もが知っていて、大勢で集まって賑やかに飲むときには必ず中心にあります。パブではもちろん、ホームパーティやBBQなどの場にもよく登場しますよ」(ウィリアムさん)

この日、頼んだ料理はアイリッシュパブの定番「コテージ・パイ」と「フィッシュアンドチップス」。ジェムソン・ソーダとの相性も抜群だ。「クセが少ないけど良い香り。すごく軽やかで飲みやすいですね」と市川さん。自宅でもハイボールを作っているという川上さんも「料理とも合うし、ごくごく飲めちゃうよね」と気に入った様子だ。「そうでしょ!」とウィリアムさんも嬉しそう。温かくオープンなマインドのアイリッシュパブで飲むジェムソン・ソーダ。いつもの仲間とはもちろん、その場で出会った人たちとの距離まで縮めてくれるようだ。

アイリッシュウイスキーを知るための4つのこと。

JAMESON
ペルノ・リカール・ジャパン☎03·5802·2756

D.A.N.
2014年結成。櫻木大悟(vo、gt、syn/中央)、市川仁也(ba/左)、川上輝(dr/右)の3人組バンド。9月から大阪、名古屋、東京を巡るツアー「Hi-PRESS」が控える。

An SÓLÁS
2014年オープンのアイリッシュパブ。サッカー観戦イベントやライブなども催され、常連にも愛されている。◯東京都渋谷区千駄ヶ谷5-22-3 都営住宅1号館103号 ☎03·5919·6686 11:00~23:30 日休