昔の雑誌広告や居酒屋に貼られた古いビールのポスターを見てみると、フォントや色使いはもちろん、“何を魅せるか”が今と大きな違いがあるように感じる。東京を拠点に、グラフィックデザインやデザイン教育、デザイン研究などを横断的に実践するアメリカ人デザイナー、イエン・ライナムさんの展示では、彼の書籍「Fracture: Japanese Graphic Design 1875–1975(フラクチャー:日本のグラフィックデザイン 1875–1975)」に収録された多数の図版とともに歴史を辿ることができる。近代化していく中で、インペリアリズム、ジェンダー、コマーシャリズム、セクシュアリティーなど、多様なテーマにおいて思考を巡らせ、デザインとして日常に落とし込んできた日本のグラフィック。長きにわたり紡がれてきた特徴的なデザインの背景を知り、様々な角度から当時の広告やプロダクトを見てみれば、当時の人々の生活や想いが垣間見えるかも。
インフォメーション
イエン・ライナム キュレーションによる日本のグラフィックデザイン100年
会場:ウルトラスーパーニューKURA(東京都渋谷区東2-6-18)
会期:2025年7月11日(金)〜7月26日(土)
時間:火〜金は14:00〜19:00、土は11:00〜19:00
休み:日、月
Official Website
https://kura.ultrasupernew.com/
Instagram
https://www.instagram.com/ultrasupernew
23:00〜NHK総合『フロンティアで会いましょう!』を見る。
いよいよ今シーズン最終回。火星にまつわる最前線を届ける「さらば地球!ヒトは火星に住めるのか!?」を放送。
『海賊のフィアンセ』を観る。
知る人ぞ知る異端の映画監督、ネリー・カプランが1969年に発表した作品だ。舞台は架空の村テリエ。そのはずれで母と暮らすマリーは、不法滞在者であるがゆえに、他の村人たちからつまはじきにされている。母が...
『THE END(ジ・エンド)』を観る。
ポストアポカリプス的な状況下の地球において、地下シェルターで贅沢に暮らす富裕層一家とその仲間たちのお話だ。しかし、広大な塩抗の中に設られた彼らの家はハリボテめいていて、そこで営まれる装われた普通の暮...
『ジェイ・ケリー』を観る。
年末の恒例行事となりつつある、バームバック監督作のネトフリ独占配信(とはいえ、数えてみると2、3年に1本のペースだったが)。今年、その主役を務めるのは、ジョージ・クルーニーだ。クルーニー演じるジェイ...
『ネクロポリティクス 死の政治学』を読む。
平和の象徴と目されもする民主主義は、同時に分断を生み、虐げられた者たちを死に至らしめる暴力装置として、要するにネクロポリティクスとしても機能してきたし、今もしている。黒人差別やガザの現状を鑑みれば自...