現代フランスの哲学者ジャック・ランシエールによる映画論集。かなり手強い一冊ではある。しかし、彼が普通に映画好きであることは、取り上げられる映画監督を見れば明らかで、そこに別に映画好きでもない哲学者が用語説明のために書いた映画論との違いがある。ヒッチコック、ブレッソン、ロッセリーニ、ペドロ・コスタ……。とりわけ、ハリウッドミュージカルの巨匠ヴィンセント・ミネリ論には我が意をえたり。「世界は舞台、舞台はエンターテイメントの世界」という「ザッツ・エンタテイメント」の歌詞から解き明かされるのは、「芸術と娯楽」をはじめ、何かと何かを分けること、あるいはその結合部分を示すことをしない、ミネリ的な方法論。それを念頭に置きつつ、「車が渋滞し現実が停止しないとミュージカルの世界に入れない『ラ・ラ・ランド』ってどうだったの?」と考えてみるのもいいかもね。¥3,740/青土社
24:00〜NHK Eテレ『沼にハマってきいてみた』を見る。
「沼」にハマった10代=”ハマったさん”が主人公のトーク・バラエティー。今週はまさかの「岡本太郎沼」。どんな場所でも岡本太郎の作品を連想する小学生が名古屋・大須商店街へ向かう。 都内にも様々な場所に...
19:57〜NHK総合『サンクスonデリバリー』を見る。
だれかの大切な感謝の気持ちをお届けするドキュメントバラエティー。「コロンビアの花農家に“ありがとう”」

カワイハルナさん個展「留める形」に行く。
円、棒、面。多様な幾何形態が、重力を感じさせない不思議なバランスで構成された作品が印象的なアーティスト、カワイハルナさんの個展が開催中。パステルカラーの構成物がそれぞれを支え合い、一つの画面の中で均...

「イエン・ライナム キュレーションによる日本のグラフィックデザイン100年」に行く。
昔の雑誌広告や居酒屋に貼られた古いビールのポスターを見てみると、フォントや色使いはもちろん、“何を魅せるか”が今と大きな違いがあるように感じる。東京を拠点に、グラフィックデザインやデザイン教育、デザ...

「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」に行く。
西陣織、京友禅、京小紋など、染織技術の本場・京都で開催される「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」。江戸時代から現代にいたるまでの「きもの」のデザインにスポットを当てた展覧会だ。直線裁ちによる平面...