19:00〜NHKEテレ『地球ドラマチック「ヌーの大移動 〜迫る危機の中で〜」』を見る。
壮大なヌーの大移動は生態系の維持にも欠かせない大切な営みだが、人間によって新たな危機にさらされている!
(英・米2022年)
ダムタイプ|2022: remap@アーティゾン美術館

1984年に京都市立芸術大学の学生を中心に結成され、日本のアート・コレクティブの先駆け的存在であるダムタイプ。そのメンバーは流動的で、本展では新たなメンバーとして坂本龍一を迎え、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展・日本館展示で発表されたダムタイプの新作《2022》を再構築。《2022: remap》として日本初公開する。コロナ禍の影響で無料配信されたことも話題だった代表作《S/N》(1994)では、シグナル(S)とノイズ(N)の関係性と社会が直面する諸問題の表現が切実に描き出されていたように、身体とテクノロジーの関係を独自な方法で舞台作品やインスタレーションに織り込んできた彼女/彼らであるが、音を聴くことを探求し、「アウターナショナル」として世界に接続してきた坂本龍一がここに(コラボレーションやフィーチャリングではなく)”加わる”ことの意味を考えながら鑑賞したい。
PLATINUM PRINT —肖像の回廊@清里フォトアートミュージアム

カメラフォルダにあるものといえば昨日食べたご飯や友達とのブレブレのセルフィー、いつのものかわからないスクリーンショット。写真が身近になってからというもの、撮影する行為をかなりぞんざいにしている気がしてならない。本展では、写真が誕生した1839年よりも前から実験が行われてきた古典技法「プラチナ・プリント」の作品が並ぶ。優美な色調・繊細な光のグラデーションが美しく、写真を味わう楽しさを今に伝えてくれる! プラチナ・プリントは、いったん現像すると経年による変化が起きないという。丁寧に作り上げられ、現像時から変わらぬ姿を収めた写真作品を見ると、作品に封じ込められた光や時間、当時の被写体と撮影者の関係性まで浮かび上がってくるような気がする。それは哲学者ロラン・バルトが写真の本質を「それは、かつて、あった」ということを証明するものであると語ったように(こちらの連載もどうぞ)、ここには「かつて、あった」100年以上も前の人々との出会いが待っている!
『1PM-ワン・アメリカン・ムービー』D・A・ペネベイカー、リチャード・リーコック(監) を観る。

60年代初頭、ジャン=リュック・ゴダールとドキュメンタリストのD・A・ペネベイカーが、アメリカを舞台にした作品を共同制作する企画が持ち上がる。一度は頓挫したこの企画が復活したのは1968年のこと。ブラックパンサー党のエルドリッジ・クレヴァーにインタビューしたり、当時の政治的な空気感が存分に伝わる場面をフィルムに収めたものの、ゴダールは完成せずに再び放棄してしまう。本作は残されたフィルムを用いて、ペネベイカーらが完成させたもの。ゴダールの演出ぶりがわかるシーンを始め貴重なシーンがてんこ盛りなのだが、一番驚いたのはゴダールの英語の達者さ。いつかのカンヌ映画祭の記者会見で、英語で話す記者に「美しい母国語があるのに英語を使わないでください」と苦言を呈していた彼だったが……本当に食えないお方だ。4月22日より公開。
『HAWAIIAN RADIO SHOW』@逗子SURFERS

DJジョージ・カックルが、POPEYE創刊当時から支持を集めていた伝説のハワイアンDJカマサミ・コングと共演するスペシャルイベント『HAWAIIAN RADIO SHOW』が逗子SURFERSで14時から行われる! 同地では12時から湘南ビーチFMの音楽番組『Shonan Breeze Saturday』の生放送もおこなわれていて、POPEYE Webのトロピカル松村も現地DJとして参加し、ラジオもゲスト出演予定とか。イベント、もしくは湘南ビーチFMでハワイ&サーフミュージックにどっぷり浸ってみたい!
出演:カマサミ・コング、ジョージ・カックル、石川茱帆、ジョニー志田、トロピカル松村
会場:逗子SURFERS
会期:4月29日(土)
時間:14:00オープン、15:00スタート
※イベントチケットは100席限定で、電話予約での前売りまたは当日販売で購入可能。
前売り電話予約: 3,000円
当日: 3,500円
☎046-870-3307
木村全彦展「private eyes」@Goozen

昨年、ウェブでも取材をさせていただいたギャラリー『Goozen』が一周年を迎えた! 「京都市ふしみ学園」(生活介護施設)に2008年に誕生したアート班「アトリエやっほぅ!!」所属のアーティスト・木村全彦氏の個展「privete eyes」を開催中。木村氏の濃い筆圧と鮮やかな色遣いが美しく、鑑賞する私たちにもインスピレーションを与えてくれる。障害のある人もない人も全てを巻き込んでくれる広い世界に飛び込んでみよう。周年記念グッズも要チェック👍。
『ラヴクラフト・カントリー』を読む。

マット・ラフ (著)、茂木健(訳)
クトゥルフ神話のオリジネーター、H・P・ラヴクラフトの世界観をベースに、朝鮮戦争帰還兵の黒人青年が、行方不明になった父を捜索する中で、200年に渡る血塗られたアメリカ史を目の当たりにする魔術的怪作。数年前、ジョーダン・ピールがJ・J・エイブラムスと組んで製作した同名ドラマの原作だ。なかなか見る方法がなかったドラマ版もU-NEXTでの独占配信が始まったから、比較してみるのも楽しいかも。¥1,760/東京創元社