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2023年05月31日(水)


TV & RADIO

22:00〜BS日テレ『ぶらぶら美術・博物館 』を見る。

「ピカソが嫉妬!“色彩の魔術師”アンリ・マティス大回顧
〜日本初公開も!初期から晩年までの画業が丸わかり〜」

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MUSIC

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ART

ステファニー・クエール 『Animal Instinct』 @Gallery 38

人工知能の進化が目覚ましい昨今。対話型AIの登場で、長らく人間が築きあげてきた文明社会の価値観が少しずつ揺らぎはじめている。『マトリックス』や『ブレードランナー』のような近未来の世界を想像したり、人間の存在意義について考えたりした人も少なくないだろう。しかし、未来ではなく過去へと(それもずっと昔に)考えを巡らせてみると、人間そのものの本質がみえてくることがあるかもしれない。ステファニー・クエールによる4年ぶりの個展「 Animal Instinct 」では、新石器時代や古代ギリシャの壺に使われたものと同じ材料を使い、4万年の人類の歴史の中で現れてきた動物のイメージを探求する。彼女自身の言葉を借りるなら、「よりマインドフル、より瞬間的、より動物的」な作品が並ぶ。神話・自然・動物・人間へとイメージが続く作品群からは、私たちがすっかり失ってしまった地球との精神的なつながりを再発見できるかもしれない。

会場:Gallery 38
会期:2023年5月11日(木)~2023年6月25日(日)
時間:12:00〜19:00
料金:無料
休み:月、火、祝日

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ART

「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」 @森美術館

「美術/図画工作」の授業が苦手だったという人の大半は、絵を描くことが苦手だったのではなかろうか。学校にもよりけりだとは思うが、やはり絵が上手く描けない人・表現をできない人は評価も下がってしまうのがこの授業のシビアなところだ。不思議なのは、美術館へ行ってみると、特に現代アートなんかは絵の上手い下手などの枠組みには収まっておらず、その作品世界が無限に広がっていることだ。それは、もはやアートというものが「美術/図画工作」の授業でカバーしきれない広さを持っていて、むしろ「国語・算数・理科・社会」など、あらゆる科目に通底する総合的な領域となっているからなのかもしれない。かつてドイツの現代美術家・ヨーゼフ・ボイスが「すべての人間は芸術家である」と語ったように、今回の展示は、対象者全員の「必修科目」なのかも?

会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
会期:2023年4月19日(水)〜9月24日(日)
時間:10:00~22:00(※会期中の火曜日は17:00まで、※8月15日(火)は22:00まで、
※最終入館は閉館時間の30分前まで)
料金:[平日]一般 2000円(1,800円)、65歳以上 1700円(1500円)、大学・高校生 1400円(1300円)、中学生〜4歳 800円(700円)
[土・日・休日]一般 2200円(2000円)、 65歳以上 1900円 (1700円)、大学・高校生1500円(1400円)、中学生〜4歳 900円(800円)※専用サイトで購入の場合( )の料金が適用。
休み:会期中無休

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ART

山内 聡美『WHEREABOUTS』@parcel

日本橋馬喰町まるかビル2Fに拠点を構えるギャラリー「parcel」にてフォトグラファー・山内聡美の個展『WHEREABOUTS』が開催。現在の活動拠点である東京をはじめ、幼少期を過ごしたフロリダや静岡などパーソナルな様々な土地の写真作品が、写実的に捉えられ並ぶ。また、スマートフォンのスクリーンショットを元に制作されたシリーズでは、アノニマスかつノスタルジックな風景が映し出されている。山内さんは本誌「Hello my name is…」のコーナーを7月号から担当してくれるので、そちらも併せてぜひチェックしてほしい!

会場:parcel
会期:2023年5月20日(土)〜6月18日(日)
時間:14:00〜19:00
料金:無料
休み:月、火、祝日

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MOVIE

『ソフト/クワイエット』 ベス・デ・アラウージョ(監)を観る。

(C)2022 BLUMHOUSE PRODUCTIONS, LLC. All Rights Reserved.

ダイバーシティを重んじる現状に納得いかない差別的な白人女性6人が、「アーリア人団結をめざす娘たち」を結成。しかし、決起集会後、二次会のために立ち寄ったスーパーでアジア系の女性に会ったことをきっかけに、取り返しのつかない出来事が……という物語を全編ワンカットで描く。守るべきものがない人ほど凶悪になれるというのが、不気味だけどリアル。結局、人間が一番怖いと痛感させられるある種のホラーだ。5月19日より公開。

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BOOK

『ロックの正体』を読む。

『ロックの正体』
樫原辰郎(著)

「ロックとは何か?」なんて気にしたこともない人も多いだろう。しかし、本書はその問いに、進化心理学、認知科学、神経科学、人類学、霊長類学などなどバラエティ豊かな知見を応用して徹底考察する。答え以上に問いとの向き合い方に、学びが多い一冊だ。晶文社/¥2,200