
樫原辰郎(著)
「ロックとは何か?」なんて気にしたこともない人も多いだろう。しかし、本書はその問いに、進化心理学、認知科学、神経科学、人類学、霊長類学などなどバラエティ豊かな知見を応用して徹底考察する。答え以上に問いとの向き合い方に、学びが多い一冊だ。晶文社/¥2,200
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令和五年
2023
五月
Wednesday
「ロックとは何か?」なんて気にしたこともない人も多いだろう。しかし、本書はその問いに、進化心理学、認知科学、神経科学、人類学、霊長類学などなどバラエティ豊かな知見を応用して徹底考察する。答え以上に問いとの向き合い方に、学びが多い一冊だ。晶文社/¥2,200
「一度見たら忘れられないヴィジュアル」と、人に言うのは悪口になりそうだが、こと作品に対して言うならば褒め言葉だ。そんな強烈な印象を残す作品が鑑賞できるのがコチラ。「Provoke,High beam,☆☆☆」は韓国・ソウル在住の2名のアーティストAhn Taewon, Lee Hyunwooを紹介する展示となっている。自然環境の対象化をコンセプトとするLee Hyunwooの大型彫刻、ネットミームと現実の融合を表現するAhn Taewon、それぞれが見た目のインパクトだけではなく、鑑賞者を言語を超えた世界へと誘う。韓国のアートシーンについて、これを機に知りたくなってしまう! ちなみにPOPEYEの来月号(7月号)はリニューアル後初の韓国特集だ。お楽しみに。
会場:CON_
会期:2023年4月29日(土)~2023年5月28日(日)
時間:14:00〜19:00
料金:無料
休み:月、火、水曜日
タイトルの“If The Accident Will”はアメリカ文学を代表する一人、カート・ヴォネガットの『スローターハウス5』(1969)中の台詞「偶然の気まぐれにより、私達がいつかまた平和で自由な世界のタクシーの中で出会う日が来ることを心から待ち望んでおります」(原文: I hope that we’ll meet again in a world of peace and freedom in the taxi cab if the accident will.)からとられている。作品は『スローターハウス5』をはじめ、イーリアスや千夜一夜物語、記紀のような古今東西の神話や物語から、ゲームや科学といった様々なナラティブが引用され、それらが作家を通して多層的に重なって表現されている。会場では「If The Accident Will」という言葉通り、物語との予期せぬ出会いがありそうだ!
先月、東京・日本橋にオープンしたばかりのギャラリー「太郎平画廊」にて、アーティスト・松下誠子の個展「良心を探してー落下する玩具」が開催中。パラフィン紙や羽根、ワックスなどの素材を用いた立体、パフォーマンスやドローイング、アニメーションに至るまで、多彩な表現の作品が並ぶ。タイトルにもある「玩具」という言葉の通り可愛らしい題材が選ばれているが、そこで提示されるのは、形成された社会的価値観への問いや、作家自身の表層と深層をめぐる考察となっていて実に興味深い。ちなみにこの「太郎平画廊」は今夏には京都の西本願寺西にも開廊予定なので、ぜひ東西訪れてみよう!
ファッション、広告、ポートレイトの分野で活躍する15人のフォトグラファーが「Distance」をテーマに1人1点作品を撮り下ろし、作品を展示・販売する『15 Photographers Exhibition -Distance-』が開催。フォトグラファーが自ら撮影したカットをプリントした、限定Tシャツも同時に販売されるので要チェック!
会場:ALギャラリー(東京都渋谷区恵比寿南3-7-17 KIKI Bldg.1)
会期:2023年5月19日(金)~5月28日(日)
時間:12:00-19:00(最終日は17:00まで)
休み:会期中無休
料金:無料
70年代に作られた、SFブラックコメディが劇場初公開。第4次世界大戦で大地が荒れ果て、遺伝子変異によって女性が産まれなくなった2024年の地球(来年!)における、ヴィック少年とテレパシーで会話できる犬のサヴァイブを描く。テレビ放送版『新世紀エヴァンゲリオン』最終話のタイトルであり、『セカチュー』にも霊感を与えたSF小説『世界の中心で愛を叫んだけもの』で知られるハーラン・エリスンの同名小説が原作。5月19日より公開。
5月18日(水)から 28(木)まで、東京・三軒茶屋にあるコーヒーショップ『Obscura Mart』の店頭ギャラリーで“Dream Carver Exhibition in Tokyo” を開催。メキシコを代表する民芸品の一つで、オアハカ州でつくられる木彫り人形「アレブリヘス」が店内に所狭しと並ぶ。最終の27日(土)と28日(日)は同じ三軒茶屋にある姉妹店の『Obscura Labo』に隣接するギャラリーにて、メキシコ民芸専門店『トンボラ』のPOP UPも開催(こちらは11:00〜18:00まで)! コーヒーを楽しみつつ、メキシコ民芸の深い世界に触れられるまたとない機会だ。
会場:Obscura Mart(〒154-0023 東京都世田谷区若林1丁目2−1)
会期:2023年5月18日(水)〜 28(木)
時間:9:00~20:00
休み:会期中無休