お笑い芸人・天才ピアニストが2020年6月から毎日投稿を続けるPODCAST「深夜おでん」。
『賢人と奴隷とバカ』を読む。

酒井隆史(著)
刺激的なタイトルだけど、内容はいたって真面目。名著『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』の訳者としても知られる著者が、資本主義と知識人に管理・支配され、もはや満身創痍と言っていい現代をぶった斬る。こんな時代を生き延びたければ読むっきゃない。亜紀書房/¥2,970
『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』 ジェームズ・グレイ(監)を観る。

1980年代のNY=ヒップホップ黎明期において、いずれも悪ガキの白人と黒人が仲良しになるなか、あることがきっかけで社会の厳しさ(というか、差別問題)を思い知る、とんでもなく素晴らしい青春譚。監督の自伝的映画なんだが、実体験をこんな映画にしちゃうなんてジョー・ストラマーの名言「パンクとはアティチュードだ」を地でいく監督だ。ちなみにタイトルはストラマー率いるクラッシュの曲名らしい。なるほど。5月12日より公開。