
酒井隆史(著)
刺激的なタイトルだけど、内容はいたって真面目。名著『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』の訳者としても知られる著者が、資本主義と知識人に管理・支配され、もはや満身創痍と言っていい現代をぶった斬る。こんな時代を生き延びたければ読むっきゃない。亜紀書房/¥2,970
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令和五年
2023
五月
Tuesday
刺激的なタイトルだけど、内容はいたって真面目。名著『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』の訳者としても知られる著者が、資本主義と知識人に管理・支配され、もはや満身創痍と言っていい現代をぶった斬る。こんな時代を生き延びたければ読むっきゃない。亜紀書房/¥2,970
日本発のアート/カルチャーの新たな展開を見出すプロジェクト〈POST-FAKE〉によるドキュメンタリー。
「Enrico Isamu Oyama編」
1980年代のNY=ヒップホップ黎明期において、いずれも悪ガキの白人と黒人が仲良しになるなか、あることがきっかけで社会の厳しさ(というか、差別問題)を思い知る、とんでもなく素晴らしい青春譚。監督の自伝的映画なんだが、実体験をこんな映画にしちゃうなんてジョー・ストラマーの名言「パンクとはアティチュードだ」を地でいく監督だ。ちなみにタイトルはストラマー率いるクラッシュの曲名らしい。なるほど。5月12日より公開。
町田の穴場スポット・町田市立国際版画美術館で開催中の「自然という書物」展。こちらは15世紀から19世紀までの西洋のナチュラルヒストリー(自然誌/博物学)とアート(美術/技芸)のつながりに注目し、人間が表してきた自然のすがた・かたちを紹介する展覧会となっている。活字・版画などの印刷技術が果たしてきた役割を確認するとともに、自然の図解に用いられた美術の表現手法も見逃せないポイント。幻想・空想の動物への自由な表現や精緻な植物図解など、先人たちの記述・描写にかける情熱にびっくりすること間違いなし。会期も後半で、展示替えならぬページ替えが行われているので、一度行った人もぜひ!