宇多田ヒカルによる配信イベント「40代はいろいろ♫」が気になる。
「20代はイケイケ!」、「30代はほどほど。」に続く宇多田ヒカルによる10年に一度の配信イベントが開催。
チケット申し込みは19:00まで。
『奇妙なものとぞっとするもの──小説·映画·音楽、文化論集』を読む。

マーク・フィッシャー(著) 五井健太郎(訳)
批評家の故マーク・フィッシャーによる生前最後の著作がとうとう邦訳された。H・P・ラヴクラフト、ザ・フォール、デヴィッド・リンチ、あるいはクリストファー・ノーラン、ブライアン・イーノ、ジョーン・リンジーなどなどの分析を通して浮かび上がるのは、「奇妙なもの」と「ぞっとするもの」というこれまで過小評価されてきた感覚の重要性だ。めっちゃ知的にスリリング。¥2,750/Pヴァイン
『ほの蒼き瞳』 スコット・クーパー(監)を観る。

1830年、ニューヨークの陸軍士官学校で、士官候補生が心臓をくり抜かれた死体となって発見される。学校側に内密な処理を依頼された元刑事ランドーは、捜査の過程で1人の青年と出会う。その名は、エドガー・アラン・ポオ。そう、のちに文豪として数々の作品を遺すことになる、あのポオだ。かくして、2人は事件の真相に迫っていくが、ミステリの始祖としても知られるポオが探偵役を演じるってアイデアが面白い。原作の『陸軍士官学校の死』も合わせてチェックすべし。一部劇場で公開中。1月6日よりNetflixで独占配信。
中谷ミチコ「デコボコの舟 / すくう、すくう、すくう」 @アートフロントギャラリー

photo: Hayato Wakabayashi
彫刻というと、木や石・金属や粘土といった素材を作家がイメージするカタチに削ったり、足したりすることで作品にしていく。だから当たり前だけれど、彫刻は平面ではなく立体としてこの我々が住む三次元の空間に存在するわけだ。ところがどっこい中谷ミチコが本展で展示しているのは、そんな彫刻の前提を逆手にとるかのような新たなイメージである。粘土で作った像を型取り反転した凹凸として表現された造形。その凹んで質量をもたない部分、いわば三次元の空間に存在していない部分には、たしかに”不在”が”存在”しているのだ。そんな詩的な空間に身を委ねてみては!
会場:アートフロントギャラリー
会期:2022年11月30日(水)〜2023年1月22日(日)
時間:水~金 12:00〜19:00/土日 11:00〜17:00
休み:月、火、および冬季休業12月26日〜1月6日
料金:無料