3年ぶり開催の長岡花火大会。自宅でしっぽり楽しみたい。
『C.R.A.Z.Y.』ジャン=マルク・ヴァレ(監)を観る。

主人公ザックは、幼い頃から同性に惹かれている。にもかかわらず、保守的で抑圧的な価値観の父親の目を気にして、それを隠して生きている。そんな彼が解放されるまでを描く直球の青春映画なのだが、興味深いのは“水”のイメージだ。寝小便や雨など、主人公にとってネガティブなときにそれは登場するのだが、ラストでその“水”が彼を救うことになる。これは“悪”と思い込まされてきた同性愛を肯定する瞬間と軌を一にしており、唸らされた。『ダラス・バイヤーズクラブ』などで知られるジャン=マルク・ヴァレ監督が、2005年に手掛けた一作。公開中。
『ジョン・フォード論』蓮實重彦(著)を読む。

日本を代表する映画批評界のリビングレジェンドが、そのキャリア初期よりこだわり続けてきたジョン・フォード監督についての論考を、御年86歳にしてようやく一冊の本としてリリース。とりわけフォード作品を貫く「投げる」というアクションを次々に拾い上げながら、その意味と機能を論じた章には息を呑むしかない。必読! 文藝春秋/¥3410
室井悠輔|Bサイ教育@Open Letter

POPEYE本誌や当ウェブサイトでも度々取り上げさせていただいているコーヒーショップ「タチアナ焙煎所」と同じく下高井戸エリアに2020年にリオープンしたのがアートプロジェクトハウス「Open Letter」だ。本展はグラフィティやアール・ブリュットから影響を受けたという室井悠輔による絵画作品と、過去のインスタレーションの再構築作品が展示される。「あ、アートって本来もっと自由だよね」というフラットな気持ちにさせてくれる作品群は、凝り固まった価値観や境界線を解きほぐしてくれそう。
会場:Open Letter
会期:2022年7月9日(土)〜8月21日(日)の土曜 & 日曜
時間:11:00〜17:00 ※7月24日(日)は 12:00〜。
休み:月〜金、8月13日、14 日
料金:¥500 詳細はHPにて。
越後妻有 大地の芸術祭 2022 @越後妻有里山現代美術館 MonETほか

2000年の第1回から、今年で8回目を迎える「越後妻有 大地の芸術祭 2022」がコロナ禍での延期を経て開催中! 開催期間はこれまでで最長の145日間。見どころはもちろん盛り沢山。7月からは公開作品もどんどん増え、ワークショップやイベントも目白押しだ。目当てがある人は、作品の公開期間や場所をチェックしておくと吉。でも、行けるときにふら〜っと訪れて季節の移り変わりを体感する、なんて乙な楽しみ方もありそう。
会場:越後妻有里山現代美術館 MonETほか
会期:2022年4月29日~11月13日
時間:10:00-17:00 (10・11月は10:00-16:00)※会場によって一部異なる
休み:火、水(一部作品施設は通常営業)
料金:作品鑑賞パスポート 一般 4500円 / 大学・高校・専門 3500円 / 中学生以下無料(7月29日まで、1000円引きの早期割料金で販売)
「SEE LV」展@東京ミッドタウン 芝生広場

2020年にスタートしたルイ・ヴィトンの巡回展が世界の主要都市を巡りながら開催中。そして今夏はここ日本、六本木の東京ミッドタウンに到着。メゾンの160年以上にわたる歴史から、選りすぐりのアーカイヴの数々と最新のクリエーションを組み合わせた展示を鑑賞/体験できる。貴重なコレクションからアーティストたちによるコラボレーション、アイコニックなグッズなど、見所満載。
会場:東京ミッドタウン 芝生広場
会期:2022年7月8日(金)〜8月21日(日)
時間:11:00-20:00(最終入場19:30)
入場:無料 (要事前予約・ルイ・ヴィトン LINE公式アカウントより受付)