18:30~宇多丸映画評:「ナイトメア・アリー」
IRUへ行く。

先月オープンした手作り弁当と惣菜のテイクアウト専門店『IRU』。オーソドックスな唐揚げ弁当から、ボリューミーな雑穀米と若鶏のロースト、さばのターメリックライスにフレンチのヴァンブランソースでアレンジを効かせた多国籍料理など、老若男女が行き交う幡ヶ谷駅近だからこそジャンルも様々。さらにプリンやラムレーズンサンドなどの手作りスイーツまで常時展開中だから、いつ行ってもその日の気分のものが見つかるはず。
インフォメーション
IRU
メニューは日によって変動可能性あり。○東京都渋谷区西原1-21-16 パラスト西原104 ☎︎03・5738・8634 11:00〜売切れ次第終了 無休
ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術@兵庫県立美術館

幾何学な形やその反復から成るミニマル・アート、物質的な制作から離れ、根本のコンセプトやアイディアに重きを置いたコンセプチュアル・アート。いまや現代美術の源流として美術館等でも見られるものだが、これらを同時代にいち早く紹介してきたのがドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻だ。本展は夫妻旧蔵の貴重なコレクションをもとにアートの動向を振り返れる贅沢な展覧会となっている。千葉から巡回した展示もいよいよラスト。見逃すことなきように!
会場:兵庫県立美術館
会期:2022年3月26日(土)〜 5月29日(日)
休館日:月曜
時間:10:00 〜 18:00 (入館は閉館30分前まで)
入場:一般1,600円 / 大学生1,200円 / 高校生以下無料 / 70歳以上800円
障害のある方 一般400円 / 障害のある方 大学生300円 詳細はHPにて。
吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる @東京都現代美術館

戦後復興期から1980年まで活躍した建築家、吉阪隆正の公立美術館では初となる展覧会。今和次郎やル・コルビュジエに師事した吉阪は、コンクリートを用いた独特の建築を展開するだけでなく、教育者・登山家・冒険家・文明批評家など実に多彩な顔をもっていた。地球規模でものを考え、領域を横断していく吉阪のコスモポリタンな活動に刺激を受けること間違いなしだ。
会場:東京都現代美術館
会期:2022年3月19日(土) 〜 6月19日(日)
休館日:月曜日(3月21日は開館)、3月22日
時間:10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
入場:一般1,400円 / 大学生・専門学校生・65歳以上1,000円 / 中高生500円 / 小学生以下無料 詳細はHPにて。
『絶滅への渇望 ジョルジュ・バタイユと伝染性ニヒリズム』を読む。

ニック・ランド(著) 五井健太郎(訳)
現代社会を脅かすオルタナ右翼たちの思想をたどると、ニック・ランドにたどり着くという。本書はそんなランドが、文学者のジョルジュ・バタイユの読解を通じて、人間を廃絶した先の世界を構想する壮絶な哲学書だ。毒にするか薬にするかは、読者しだい。¥3,740/河出書房新社
『目指せメタルロード』ピーター・ソレット(監)を観る。

アメリカの高校に通う2人の少年が、メタルバンドを組もうと決意する。ところがどっこい、校内にはメタルに興味があるヤツなんでいやしない。というわけで、白羽の矢を立てたのは、チェロが得意な一人の少女。果たして、チェロを加えた異色のメタルバンドはうまくいくのか? という、「もうこういの待ってました!」的な直球青春映画。それもそのはず、音楽青春映画の名作『キミに逢えたら!』のピーター・ソレットが監督なんだから。しかし、それ以上に驚くべきは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロがエグゼクティブ音楽プロデューサーを務めているってこと。もう最強の布陣じゃん。4月8日よりNetflixで独占配信。
セルゲイ・メルニチェンコ 「Young and Free?」/「Metaheroes」@エステルオカダアートギャラリー

ウクライナのヤングジェネレーションを代表する写真家であるセルゲイ・メルニチェンコによる日本初の個展。世界をまたにかけて活躍するメルニチェンコの作品には、時代の空気を映し出す嗅覚の鋭さと美的なセンスが溢れている。遠い国に生きる人の感情や思考も、アートという共通言語が架け橋となって私たちに繋いでくれることを実感できるはず。
会場:エステルオカダアートギャラリー
会期:2022年3月23日(水)-5月14日(土)
休館日:日・月・火・祝日
時間:13:00-18:00
入場:無料