『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』を読む。

イアン・ネイサン(著) 島内哲朗(訳)
みんな大好きウェス・アンダーソンの評伝が出たぞ! 『アンソニーのハッピー・モーテル』から『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』までのすべての長編はもちろん、短編もカバーしつつ、ウェスが影響を受けた人物や映画作品、交友関係までをも紹介。これは読むっきゃない。¥3,300/フィルムアート社
『FUGLEN ASAKUSA』シーズナルワッフル

「FUGLEN ASAKUSA」のもちもちなノルウェーワッフルに、春仕様が登場中。ノルウェーの蒸留酒リニア・アクアビットでキャラメリゼバナナをフランベし、コクのあるブラウンチーズはアイスにするなど、ノルウェーの食材で深みを出し、春らしい麗らかな色合いに。ノルディックローストの酸味あるコーヒーとも合うし、春光降り注ぐテラス席で食べたら絶対気持ちいい。
インフォメーション
FUGLEN ASAKUSA
ワッフルは浅草店のみ。春のワッフルは5月末まで。○東京都台東区浅草2-6-1 ☎︎03・5811・1756 9:00〜21:00、土・日8:00〜21:00※コロナウイルス状況下現在の営業時間 無休
『ニトラム/NITRAM』ジャスティン・カーゼル(監)を観る。

社会に馴染めない1人の青年が、初老の女性と出会い一緒に暮らす……のだが、そこからの展開はまったく予想がつかなかった。オーストラリアで実際に起きた事件を元にしているらしいが、予想のつかなさを味わいたいなら、事前情報は入れずに観るべし。その上で少しだけ付け足すと、ガス・ヴァン・サントの『エレファント』と『ラスト・デイズ』を核融合させて、エモさを引いたような映画だと言えるかもしれない。特に唖然としたのは、あることがきっかけで主人公の父親がソファから起き上がれなくなるくらい意気消沈してしまうのだが、そのソファにビニールが張られていたこと。エモさのかけらもない渇ききった殺伐感! たぶん、ガスにはソファにビニールを張るなんてことはできないだろう。3月25日より公開。
ダミアン・ハースト 桜@国立新美術館

ダミアン・ハーストといえばホルマリン漬けの作品が強く印象に残るが、彼がこのところ一貫してモチーフとしているのはまさにこの季節にぴったりの「桜」だ。30年以上にわたるキャリアの中で、「生」と「死」をはじめとして様々な角度で作品に向き合ってきた作家の新たなる境地を目撃したい。
会場:国立新美術館 企画展示室2E
会期:2022年3月2日(水)~5月23日(月)
時間:10:00~18:00(毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
入場:1,500円(一般)、1,200円(大学生)、600円(高校生)
※中学生以下は入場無料。
障害者手帳を持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。
星空と路 —3がつ11にちをわすれないために—(2022)@ せんだいメディアテーク

せんだいメディアテークは2011年5月、東日本大震災による甚大な影響に対し、ともに向き合い考え、復興への長い道のりを歩きだすために「3がつ11にちをわすれないためにセンター」を開設した。この『星空と路』では毎年、センターの参加者による記録を紹介する展示や上映会を行っている。記録を自分自身の記憶と結びつける、”忘れない”ための一歩を歩もう。
会場:せんだいメディアテーク
会期:<展示>
3月9日(水)〜3月13日(日)10:00-18:00 1f オープンスクエア
3月15日(火)〜4月24日(日)9:00-20:00 7f スタジオa
*3月24日(木)は休み
<上映>
3月12日(土)・3月13日(日) 7f スタジオシアター
入場:無料