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『ホワイト・ノイズ』 ノア・バームバック(監)を観る。

『フランシス・ハ』が現代を生きるシティボーイ&ガールの教科書になって久しい。その監督(ノア・バームバック)、主演(グレタ・ガーウィグ)、助演(アダム・ドライバー)による再タッグを拝めるのが本作。描かれるのは、化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れるあまり錯乱してしまった大学教授が、家族とともに演じる逃走劇だ。原作はドン・デリーロの同名小説。ここ数年、『プロット・アゲンスト・アメリカ』(原作はフィリップ・ロスの『プロット・アゲンスト・アメリカ もしもアメリカが…』)とか、『レア・セドゥの いつわり』(原作は同じくロスの『いつわり』)とか、アメリカのポストモダン文学の映像化が相次いでいるけど、これは何を意味しているんだろうか。一部劇場にて公開中&12月30日よりNetflixで配信。
『唐突ながら ウディ・アレン自伝』 ウディ・アレン(著) 金原瑞人、中西史子(訳)

タイトルの通り、「たしかに唐突だなぁ」と思わずにはいられないウディ・アレンの自伝が登場だ。少年時代から映画界での日々、それから例のスキャンダルについてまで、自身の言葉で語られる。今、ウディについては率直に好きと言いにくい空気があるが、彼の映画に深く影響を受けちゃったことがあるならとりあげず本人の声に耳を傾けるべし。¥3,630/河出書房新社
リオネル・エステーヴ「日に潜み、夜に現る」 @ペロタン東京

Photo by Keizo Kioku. Courtesy the artist and Perrotin.
フランス人アーティスト、リオネル・エステーヴによる日本初となる個展がペロタン東京にて開催。宇宙や海を思わせる深い青の布地に描かれたドローイングと、石を組み合わせた立体作品という2種の作品群が並ぶ。原初の自然のイメージが広がる展示空間に、想像力が刺激されてインスピレーションもMAXになること間違いなし。公式サイトに載せられているキュレーターの三木明子氏の示唆に富む文章も併せて読んで鑑賞すればより理解が深まるはず!
会場:ペロタン東京
会期:2022年10月28日(金)~2023年1月7日(土)
時間:12:00〜18:00
休み:日、月、祝
料金:無料
増田 光「ぺやぺやなへや」@六本木ヒルズA/Dギャラリー

くまをモチーフにした食器や置物、動物の絵付けの器、こけしの徳利、だるまのぐい呑など、枠にとらわれず、様々な作品のバリエーションをもつ陶芸家・増田光の個展が開催中。ユニークで自由で、ちょっぴり奇妙さをもった作品たちには癒されること間違いなし。作品販売も行っていて、初日(23日)と2日目(24日)は整理券を配布しているから、混雑に注意してぜひ手に取ってみよう! 「ぺやぺや」な世界観が生活を彩ってくれるはずだ!
会場:六本木ヒルズA/Dギャラリー(六本木ヒルズ ウェストウォーク3階)
会期:2022年12月23日(金)~ 2023年1月9日(月)
時間:12:00~20:00 ※ただし12月31日(土)~1月3日(火)は12:00~19:00
料金:無料
ハイドルン・ホルツファイント「こんな今だから。」 @ASAKUSA

オーストリア出身のアーティスト/映像作家のハイドルン・ホルツファイントがここ日本で制作した2つの映像を軸としたインスタレーション作品《the time is now.》(2019)を展示。映像では、東京都現代美術館での展覧会も記憶に新しい吉阪隆正の設計による「大学セミナーハウス」を舞台に、シャーマニック・インプロ・デュオ「いろ」による神楽舞と即興演奏が繰り広げられる。根底に流れるアニミズムの世界観を通して、より広い視野で”今”を見つめることができるはず!
会場:ASAKUSA
会期:2022年12月3日(土)〜12月30日(金)
時間:12:00〜19:00 *金土日のみ開廊