テーマ:絵本
ゲストアーティスト:古橋和夫、柴田ケイコ
『気狂いピエロ』を読む。

ライオネル・ホワイト(著)、矢口誠(訳)
タイトルを読んで「おや?」と思ったあなたは、きっと映画好きに違いない。そう、ジャン=リュック・ゴダール監督の同名映画の原作が、満を持して初翻訳されたのだ。映画版との印象はまぁまぁ違う気もするのが、それはこのクールすぎるハードボイルドの魅力を減じさせるものではない。アリーという名のファム・ファタールに取り憑かれた1人の男の妄執を、心ゆくまで味わわれたし。¥693/新潮社
『君と一緒に過ごした夏』ソフィア・アルバレス(監)をNetflixで観る。

Netflix配信作『好きだった君へ』シリーズの脚本で頭角を現した、ソフィア・アルバレスの初監督作品。海辺の街で出会ったティーンエージャーの男女(どちらも不眠症に悩まされている)が、毎晩冒険を繰り広げる中で互いに惹かれ合い、不安の多い人生に差し込む一筋の光を見出すという、王道の青春映画だ。5月6日よりNetflixで独占配信。
ハンネ・ダルボーフェン「Fuchs du hast die Gans gestohlen / Fox, You Stole the Goose」@TARO NASU

1941年のドイツに生まれたハンネ・ダルボーフェンは、2009年に没するまで一貫して時間概念の表現を模索し続けてきた。時間とは普遍的なものではなく、あくまで私たちの主観的な概念にすぎない。そんなメッセージを反復と変換という数式的なアイディアで可視化しているのだ。ぜひ実物を見て体感したい。
会場:TARO NASU
会期:2022年4月12日(火)〜5月14日(土)
休館日:日月祝、4月29日(金)〜5月5日(木)は休廊
時間:11:00〜19:00
入場:無料
金氏徹平 S.F. (Something Falling/Floating)@市原湖畔美術館

身近な日用品などをコラージュ作品に昇華し、新しい価値やものの見方を提示してきた金氏徹平。さまざまな領域を横断してきた作家が、いま改めて原点の彫刻に立ち返る。新作の他、日本初公開作品を含む立体、平面、約50点が展示される。美術館の周辺は一日中遊べるスポットになっているので、朝から訪れるのもありかも。
会場:市原湖畔美術館
会期:2022年4月6日(土)〜 6月26日(日)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)
時間:平日/10:00~17:00、土・祝前日/9:30~19:00、日・祝/9:30~18:00(最終入館は閉館時間の30分前まで)
入場:一般:1,000円 / 大高生・65 歳以上:800円 詳細はHPにて。
ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960-70年代美術@兵庫県立美術館

幾何学な形やその反復から成るミニマル・アート、物質的な制作から離れ、根本のコンセプトやアイディアに重きを置いたコンセプチュアル・アート。いまや現代美術の源流として美術館等でも見られるものだが、これらを同時代にいち早く紹介してきたのがドロテ&コンラート・フィッシャー夫妻だ。本展は夫妻旧蔵の貴重なコレクションをもとにアートの動向を振り返れる贅沢な展覧会となっている。千葉から巡回した展示もいよいよラスト。見逃すことなきように!
会場:兵庫県立美術館
会期:2022年3月26日(土)〜 5月29日(日)
休館日:月曜
時間:10:00 〜 18:00 (入館は閉館30分前まで)
入場:一般1,600円 / 大学生1,200円 / 高校生以下無料 / 70歳以上800円
障害のある方 一般400円 / 障害のある方 大学生300円 詳細はHPにて。