明日公開の『クライ・マッチョ』クリント・イーストウッド(監)が楽しみ。

果たして90過ぎのおじいさんを主演に据えたアクション映画は作れるのか? 91歳のクリント・イーストウッドが監督&主演を務めた本作が果敢に挑むのは、前人未到のそんな問いだ。イーストウッド演じる老人が、ひょんなことから元雇い主の生き別れとなった息子を、メキシコから連れて帰るという爽快なロードムービーであるが、冒頭の問いへの答えもまた爽快極まりない。「老人の隣に一匹のニワトリを置いておけばいい」というのがそれ。なんのことやらと思うかもしれないが、本当にそういう映画なのだ。先日、『明石家さんまの爆笑!ご長寿グランプリ』で100歳にならんとする老人が「人生は60歳過ぎてからが本番」的なことを語っていたが、現在のイーストウッドの姿を見ると、その言葉の重みがより身にしみる。1月14日より公開。
『女パンクの逆襲 フェミニスト音楽史』を読む。

ヴィヴィエン・ゴールドマン(著) 野中モモ(訳)
イギリスで最初の女性音楽ジャーナリストとしてパンクをレポートした著者による、女性パンクについての1冊。男性が中心だと思われがちなパンク界において、いかに女性たちが重要な役割を果たしてきたかがわかり、目からウロコが1000枚以上は落ちること間違いなし。¥2,970/Pヴァイン