『ファザーフッド』ポール・ワイツ(監)

『アメリカン・パイ』などの監督として知られるポール・ワイツが最新作で描くのは、妻に先立たれたマットが、七転八倒しながら男手1人で幼い娘を育てる姿。同じワイツ監督作でいうと、どこか『アバウト・ア・ボーイ』を思わせる、心温まる家族映画に仕上がっている。娘の髪を結ぼうと悪戦苦闘するマットが、なんだかジンワリきた。早く帰宅した夕方、こういう作品を観るとなんか贅沢した気分になれる。6月18日よりNetflixで配信。
『土にまみれた旗』

ウィリアム・フォークナー(著) 諏訪部浩一(訳)
20世紀のアメリカ文学界を代表するウィリアム・フォークナー。作品を読んだことはなくても、『八月の光』『響きと怒り』『アブサロム、アブサロム!』といったタイトルは聞き覚えがあるんじゃないだろうか。そんなフォークナーの記念碑的大作が本邦初邦訳。クールな文体で描かれるのは、心に傷を負い戦争から帰還した青年の絶望と破滅だ。¥5,390/ 河出書房新社
佐藤純也 : ただ一枚の絵 @青山目黒(ショーウィンドーにて)

作家・佐藤純也が2011年に10年後に展示することを想定して制作した絵画を『青山目黒』のショーウインドーにて、インスタレーションとして公開。展示される絵画は一点のみ。※場所はこちら→東京都目黒区上目黒2−30−6