『土にまみれた旗』

ウィリアム・フォークナー(著) 諏訪部浩一(訳)
20世紀のアメリカ文学界を代表するウィリアム・フォークナー。作品を読んだことはなくても、『八月の光』『響きと怒り』『アブサロム、アブサロム!』といったタイトルは聞き覚えがあるんじゃないだろうか。そんなフォークナーの記念碑的大作が本邦初邦訳。クールな文体で描かれるのは、心に傷を負い戦争から帰還した青年の絶望と破滅だ。¥5,390/ 河出書房新社
『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』ジャスティン・カーゼル(監)

19世紀のオーストラリアで、権力と差別に立ち向った伝説の反逆者、ネッド・ケリーの伝記映画。貧しいアイルランド移民の家庭に育ち、山賊に売り飛ばされたことでアウトサイダー街道を歩み始めた彼は、青年になると警察の横暴さに怒りを募らせ、仲間とともにケリー・ギャングを結成する。彼の波乱万丈な生きざまは、まるでパンク歌手のドキュメンタリーを観ているかのよう。ジョン・ウォーターズ監督が"2020映画ベスト10"に選出していたのも納得。6月18日より全国順次公開。
佐藤純也 : ただ一枚の絵 @青山目黒(ショーウィンドーにて)

作家・佐藤純也が2011年に10年後に展示することを想定して制作した絵画を『青山目黒』のショーウインドーにて、インスタレーションとして公開。展示される絵画は一点のみ。※場所はこちら→東京都目黒区上目黒2−30−6