『ブリーディング・エッジ』

トマス・ピンチョン(著) 佐藤良明、栩木玲子(訳)
ポール・トーマス・アンダーソン監督によって映画化された『LAヴァイス』(映画のタイトルは『インヒアレント・ヴァイス』)の原作者、トマス・ピンチョンの最新作。テーマは9.11同時多発テロだ。ITバブルは弾けた新世紀のNYで、巨大な陰謀に巻き込まれる元不正検査士の女性の姿が描かれる。ヒトラーが使ったひげ剃り後ローションに執着する男を始め、今回もピンチョンらしい変な奴らが大集合。¥4,510/新潮社
『アメリカン・ユートピア』スパイク・リー(監)

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トーキング・ヘッズのフロントマンとして知られるデイヴィッド・バーンが、ブロードウェイで行った音楽ショーを、スパイク・リーが撮る。もうこれだけで必見な作品だ。バーンをはじめグレーのスーツで揃えた面々たちによるシンプル・イズ・ベストなパフォーマンスは見る者を釘付けにしてやまない。ショーの終わり、バーンがチャリンコで帰宅するシーンまで含めてパーフェクト。5月28日公開。
ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展「ストーリーはいつも不完全……」「色を想像する」@ 東京オペラシティ アートギャラリー

イギリスを拠点に活動し、国際的な注目を集めるライアン・ガンダーが手掛ける『東京オペラシティアートギャラリー』での収蔵品展。収蔵品は故寺田小太郎氏によるプライベート・アイ・コレクションであり、ガンダー×寺田小太郎の一対一の会話といえる展覧会。