『韓国映画・ドラマ――わたしたちのおしゃべりの記録2014~2020』

2020年は、韓国の映像文化が何度目かのブームを迎えた年として記憶されるだろう。実際、映画では『パラサイト半地下の家族』が米アカデミー賞で作品賞を獲り、ドラマでは『梨泰院クラス』『愛の不時着』が話題になった。そんな韓国映像文化の現在を、2人の著者が論考や対談を通して解き明かす。¥1,700/駒草出版
『Style Wars』トニー・シルバー(監)

1970年代後半から80年代前半にかけてのブロンクスほど、リアルタイムで体験してみたかった時代はない。なんせラップ、ブレイクダンス、グラフィティが一挙に産声を上げたんだから。タイムマシンはないけど、当時のグラフィティ文化を映したこの伝説的ドキュメンタリーが本邦初公開されるから、こりゃ観るしかない。3月26日公開。
『水を抱く女』クリスティアン・ペッツォルト(監)

彼氏から別れ話を切り出され、女は「認めない。これから仕事だから一旦抜けるけど、私が帰ってきたとき“愛してる”と言わなかったから殺す」と呟く。そんな背筋も凍る幕開けからはまったく想像できない展開になる、ミステリアスでファンタジックなラブストーリー。3月26日公開。
アブドゥライ・コナテ 個展 – The Diffusion of Infinite Things – @STANDING PINE

1953年にマリのディレ圏に生まれ、バマコ国立芸術院、そしてキューバのハバナのアルテ研究所で絵画を学んだ後、再びマリへ戻り現在はバマコを拠点に活動するアブドゥライ・コナテの日本初個展が、愛知県名古屋市の『STANDING PINE』にて開催!
Boys, Girls and Cats @XYZcollective

長谷川友香の個展が「XYZcollective」にて開催。本展では、大衆が愛する”merchandise”をモチーフとして、独自の視点とユーモアや皮肉を交え、作品として新たな価値観をアウトプットする。
平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019 @京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」

美術評論家の椹木野衣を企画・監修に迎え、独自の視点で選定したアーティストたちによる集合的活動にフォーカスした平成年間(1989–2019年)の美術を振り返る展覧会を開催。
澤田知子 狐の嫁いり@東京都写真美術館

“内面と外見の関係”という普遍的なテーマを問い続け、自らの姿や顔を被写体にし、ポートレイトの手法を軸に作品を制作してきた澤田知子の大規模個展が東京都写真美術館にて開催。
3.11とアーティスト:10年目の想像@水戸芸術館現代美術ギャラリー

©Komori Haruka + Seo Natsumi
東日本大震災から10年となる2021年3月。当時、臨時の避難所にもなった本館では「想像力の喚起」という芸術の本質に着目し、”もはや「過去」”となりつつある厄災と今をつなぎ直そうとする作品群を紹介する。