『図説 異形の生態』

子供の頃から図鑑っていう形式になぜだか魅了されてきた。未知の何かに出会う興奮が味わえるからだろうか。ユニコーンからドラゴン、セイレーンまで、神話や伝説に登場する生き物の体内構造までを解説したこちらは、未知の度合いが段違いの図鑑だ。¥2,800/原書房
平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019 @京都市京セラ美術館 新館「東山キューブ」

美術評論家の椹木野衣を企画・監修に迎え、独自の視点で選定したアーティストたちによる集合的活動にフォーカスした平成年間(1989–2019年)の美術を振り返る展覧会を開催。
澤田知子 狐の嫁いり@東京都写真美術館

“内面と外見の関係”という普遍的なテーマを問い続け、自らの姿や顔を被写体にし、ポートレイトの手法を軸に作品を制作してきた澤田知子の大規模個展が東京都写真美術館にて開催。
『フィールズ・グッド・マン』アーサー・ジョーンズ(監)

漫画『ボーイズ・クラブ』とは、カエルのペペのレイドバックな暮らしを綴るコミックス。しかし、ペペは悲劇的な末路をたどることになる。画像がネット上でミームと化し、オルタナ右翼たちのアイコンになったからだ。そんな今っぽい現象に肉薄するドキュメンタリー。3月12日公開。
『ビバリウム』ロルカン・フィネガン(監)

一組のカップルが内見に訪れた住宅地から抜け出せなくなり、さらには得体の知らない子供を育てるハメになるという、いや〜な映画。建物ホラーとしては『シャイニング』、子育ての恐怖を隠喩的に描いているという意味では『ローズマリーの赤ちゃん』なんかと近いかも。3月12日公開
3.11とアーティスト:10年目の想像@水戸芸術館現代美術ギャラリー

©Komori Haruka + Seo Natsumi
東日本大震災から10年となる2021年3月。当時、臨時の避難所にもなった本館では「想像力の喚起」という芸術の本質に着目し、”もはや「過去」”となりつつある厄災と今をつなぎ直そうとする作品群を紹介する。
『ノトーリアス・B.I.G. -伝えたいこと-』
エメット・マロイ(監)

ヤクの売人からヒップホップ界の大スターへと成り上がり、〈クージー〉のセーターのオシャレなポテンシャルを全世界に知らしめたビギーことノトーリアス・B.I.G.。24歳で凶弾に倒れた彼の生涯を、関係者インタビューで解き明かすドキュメンタリー。まさか彼のフロウが、マックス・ローチのドラムソロに影響を受けていたとは! Netflixにて配信中。