『アンテベラム』ジェラルド・ブッシュ(監)を観る。

「過去は死なない 過ぎ去りさえしないのだ」。ウィリアム・フォークナーの有名な一節とともに始まる本作は、2人の黒人女性の物語が交差的に描かれる。1人はアンテベラム、要するに南北戦争前夜と思われるアメリカ南部で奴隷労働を強いられるエデン、もう1人は現代において黒人差別と戦うベストセラー作家のヴェロニカだ。いずれも演じるのは、歌手としても活動するジャネール・モネイだ。実はこの2人……いや、これ以上は口が裂けても言えない。『ゲット・アウト』以上にびっくり仰天な結末が待ち受けているんだから。11月5日より全国公開。
『何もしない』を読む。

ジェニー・オデル(著) 竹内要江(訳)
タイトルから装丁までとことんミニマムで、一見すると自己啓発本のたぐいかと思いきや、内容はかなり攻めている。なんせ「何もしない」を「する」ことこそ、世界を変える可能性があると示唆されるんだから。まさにくまのプーさん主義! ちなみに、オバマ元大統領の年間ベストブックにも選出されたらしい。¥2,530/早川書房
Fujimura Family 『PROOF OF LIVING』をチェック!

POPEYE Webの連載『Go with the 風呂〜』で執筆中のライター・大智由実子さんがかつて運営&活動休止中だった出版社「MARGINAL PRESS」が復活! その第一弾として発売するのは、同連載にてぶっとび動画を制作しているFujimura Familyさんの幻の名作『PROOF OF LIVING』。再編集&新装丁でリリース!¥4,840/MARGINAL PRESS
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展@銀座メゾンエルメス フォーラム

光や動力を取り込んだキネティック・アートやオプ・アートの先駆的存在で、公共の場における観客の参加を促す作品を展開した視覚芸術探究グループ(GRAV)の設立メンバー、そして、活動初期から継続する色の可能性を探求した幾何学的な抽象画で知られるジュリオ・ル・パルク(1928年アルゼンチン、メンドーサ生まれ)による日本での初めての個展「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展が銀座メゾンエルメス フォーラムにて開催。またとない機会なのでぜひ足を運ぼう。休館日等はHPで要確認。