『ザ・ラスト・マーセナリー』ダヴィド・シャロン(監)

その昔、ジャン=クロード・ヴァン・ダムは、アーノルド・シュワルツェネッガー、シルベスタ・スタローンと並んでハリウッドを代表する脳筋俳優というイメージだった(もしかすると、“午後ロー”がある日本だけの話かもしれないけど)。しかし、今やすっかり落ちぶれて、『その男ヴァン・ダム』なんていうセルフパロディみたいなことをしていたのも既に10年前。最近じゃ、めっきり音沙汰なし。だからこそ応援したくなるのが人情というもの。というわけで、彼が悪い奴らに囚われた息子を救うべく、ギャングなんかを手を組んで頑張る本作を見よう。7月30日よりNetflixで公開。
『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』

アマル・エル=モフタール、マックス・グラッドストーン(著) 山田和子(訳)
〈エージェンシー〉と〈ガーデン〉は、あらゆる時間と平行世界の覇権をめぐり争う二大勢力だ。本作はそれぞれに属する2人の女性が、ひょんなことから秘密裏に手紙のやり取りを始める姿を描く。頭のいい監督が映画化してほしい、超絶技巧の多世界解釈SFだ。¥2,090/早川書房
メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる @市原湖畔美術館

メキシコのスペインによる征服から500 年、独立から200 年にあたる今年、市原湖畔美術館が「メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」を開催。 本展は、日本とメキシコの交流の歴史を繙きながら、メキシコの歴史・風土・人・芸術に衝撃を受け自らの表現に向きあってきた8人のアーティストに焦点を当て、メキシコの何が彼らを惹きつけたのか、そのメキシコ体験を多角的に解き明かす展覧会。