『愛しい人から最後の手紙』オーガスティン・フリッゼル(監)

ジャーナリストのエリーはひょんなことから1965年に綴られた一連のラブレターを発見する。そこに秘められた禁断の恋の謎を解明すべく行動するうちに、エリーは自身も恋に落ちていく。本作が交錯させながら描くのは、そんな現在と過去のラブストーリー。60年代パートのクラシックなファッションもさることながら、なにしろエリーを演じるフェリシティ・ジョーンズがかわいい。それだけでも白米3杯はいけそう。監督はドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』のパイロット版を手がけたオーガスティン・フリッゼルだから、映像のセンスは折り紙付きだ。7月23日よりNetflixで公開。
『パチンコ』

杉山一夫(著)
パチンコのルーツはどこにあるのか? それを明らかにすべく、30年以上にわたって国内外の現場に赴き調査し、2020年には私設の「パチンコ誕生博物館」を開館させちゃったという著者による、パチンコ史の決定版。四世代にわたる在日コリアン一家の苦闘を描いた小説『パチンコ』と一緒に読むと、より広い視野でこのカルチャーの背景を知れるかも。¥3,520 /法政大学出版局
メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる @市原湖畔美術館

メキシコのスペインによる征服から500 年、独立から200 年にあたる今年、市原湖畔美術館が「メヒコの衝撃―メキシコ体験は日本の根底を揺さぶる」を開催。 本展は、日本とメキシコの交流の歴史を繙きながら、メキシコの歴史・風土・人・芸術に衝撃を受け自らの表現に向きあってきた8人のアーティストに焦点を当て、メキシコの何が彼らを惹きつけたのか、そのメキシコ体験を多角的に解き明かす展覧会。