☑️今週末のTO DO LIST
面白いことはすぐチェック。予定を埋めてエンジョイ!
2022.04.09(Sat)
cover design: Kazuma Mikami
text: Keisuke Kagiwada(movie&book),
edit: Ryoma Uchida
映画監督レオス・カラックスが最新作を引っ提げ来日したこともにわかに話題だった今週。そんな監督の解説書『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』をはじめ、週末をエンジョイできるコンテンツを一気に紹介!
『ザ・バブル』ジャド・アパトー(監)を観る。

アメリカン・コメディ映画界の巨匠ジャド・アパトーの監督最新作は、コロナ禍がテーマ。パンデミックによりホテル付きスタジオに缶詰状態になりながらも、空飛ぶ恐竜をやっつけるアクション映画を完成させようと奮闘する役者たちを描く。妻アパトー、娘アパトーもメインキャストに迎え、本当にしょーもない小ネタを畳み掛けるように進むので、めちゃくちゃ金のかかったホームビデオを観ているかのよう。とりわけ人気ティックトッカーを演じた娘アパトーのアカウントで、みんながダンスを踊る姿を撮影するシーンは爆笑必死。Netflixで独占配信中。
4月9日(土)21:00〜テレビ東京『出没!アド街ック天国』を見る。
今週のアド街は銀座の隣町「新富町」を特集。POPEYE本誌の今月号は東京特集なのでリンクするところもありそう!
4月10日(日)21:00〜NHK総合『NHKスペシャル「数学者は宇宙をつなげるか?abc予想証明をめぐる数奇な物語」』を見る。
一体「abc予想」が何なのかさっぱりだけれど、もはや分からなすぎて気になる!
4月10日(日)25:00〜InterFM『Daisy Holiday!』を聴く。
音楽家、細野晴臣さんがナビゲーターを務めるラジオ『Daisy Holiday!』。厳選された曲を聴きながら一週間の疲れを癒そう。
『パッシング/流砂にのまれて』を読む。

ネラ・ラーセン(著) 鵜殿えりか(訳)
1920年代のNYでは、黒人たちが独自の文化を追求する「ハーレム・ルネサンス」が花開いた。本書に収録されるのは、そんな時代に生まれた2作の小説。うち1作のタイトルになっている「パッシング」とは、肌の色が白い黒人が白人として生きること。2人の黒人女性を通して、本書はその行為が招く悲劇を描いていて、Netflixで映画化もされた。人種問題、ジェンダー問題など、現在にも通じるテーマが刻まれているので、ぜひ読まれたい。¥4,950/みすず書房
『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』を読む。

青山真治、蓮實重彦、濱口竜介他(著)
映画監督レオス・カラックスの最新作『アネット』が公開中だ。そんな最高のタイミングで彼の解説書が出たんだからこれは読まなきゃ。本人やスタッフへの詳細なインタビューはもちろん、蓮實重彦さん、濱口竜介監督といった日本を代表する映画の語り手たちの論考も収録。そしてなにより先日急逝した青山真治監督が町山広美さんと対談しているのが見逃せない。¥3,520/フィルムアート社
Dan McCarthy &桑田卓郎「Dear Friend」
@KOSAKU KANECHIKA
Dan McCarthy(ダン・マッカーシー)と桑⽥卓郎による2⼈展「Dear Friend」が天王洲のTERRADA Art Complexにあるギャラリー、KOSAKU KANECHIKAにて開催中。ビビットな色合いで生き生きとした器の表情を造形するマッカーシー、現代的な感性と大胆な表現で陶芸の枠を超えた作品を制作する桑田。セラミック作品の潮流におけるアイコン的存在として常に注⽬を浴びてきた二人の化学反応を楽しみたい。
会場:KOSAKU KANECHIKA
会期:2022年3月5日(土)〜 4月9日(土)
休館日:日・月・祝日
時間:11:00 〜 18:00
入場:無料
遠藤利克 @SCAI THE BATHHOUSE

200年の歴史を持つ銭湯を改築したギャラリー、SCAI THE BATHHOUSEにて「遠藤利克」が開催中。彫刻家である遠藤の作品では、火、木、鏡、といった原初的なモチーフが扱われ、大自然と人間の関係を問うダイナミックな表現が特徴的だ。特別なタイトルは用いられず、作家名のみが冠された本展。先入観をもたずにその作品世界に入り込むべし。周辺には桜の名所も多く、春の谷中散策と合わせて行きたい。
会場:SCAI THE BATHHOUSE
会期:2022年3月8日(火)- 5月14日(土)
休館日:日・月・祝日
時間:12:00 〜 18:00
入場:無料